【東北の秋のひと時】
この週末は、故郷宮城で過ごしていた。
とは言っても、実家に帰るのが目的ではなく
仙北荒雄で開かれるアングラーズミーティーングに参加してきた。
前日仕事で帰宅が遅くなってしまい自宅を深夜1時頃に出発。
今回は、愛車ジムニーでのんびり4号線をひたすら北上する。
20代の頃、バイクで実家の宮城まで帰って以来、何年も下道を利用して帰省していないので
とても新鮮な気持ちと、懐かしい気持ちで当時の頃を思い出しながら、ドライブを楽しんだ。
途中、仮眠をしながら、明るくなる頃に福島を通過
ここから朝の渋滞もあり、予定よりも大幅に遅れて昼過ぎに、荒雄湖畔公園に到着した。
まずは、今年の5月の岩手遠征以来に再開する
Mattの柴田さんに挨拶をして一通りブースを拝見する。
じっくり話もしたかったが、日没まで時間も無いので
睡眠時間1時間30分位の体に鞭を打ち
急いで近隣の目の湯さんで日券を購入して初日の釣りを開始する。
3連休とイベントの影響だろうか、どのエントリー場所も車が一杯駐車してある。
この時期に釣りが出来きてスーパーレインボーが狙える
貴重なフィールドだけに人気があるのがわかる。
秋田に行く際には、何度も通っているのだが、このフィールドでロッドを振るのは、実は初めて
初のフィールドだけに、高揚する気持ちを抑えて下流域から釣り登って行く事にした。
美しい渓相に美しい風景と山並み。
そして実りの秋。
稲穂の香りがする。
関東では味わえない独特の東北の風土。
来てよかったと実感する。
そして僕のスーパーレインボーを追い求める旅が始まる。
テーブル状の浅く広いポイントが多く
気持ちよくロングキャスト出来る事から、Flyアングラーには特に有名な河川。
今月号のFly Roddersにも載っていた程だ。
この日もFlyを楽しむアングラーが多数エントリーしていた。
入る所も限られ、既にプレッシャーが高い。
少しでも人がキャストできない所を大まかに打っていく。
魚の顔を見れるのは、数時間経った頃だった。
落ち葉がフックに刺さったのかと思ったら、荒雄での一匹目となる魚。
可愛い可愛い一匹だった。
その後も本流側を狙うが、追いもなく魚影も見えない。
この時間このエリアでは無さそうだ。
本筋側は、高いプレッシャーと人で入れない。
ヤブ漕ぎをして分流の少しでもフライが振れないであろうエリアを重点的に狙う。
ゆっくり目を向けると、推定50や60cm級のスーパーレインボーが、
オーバーハングの木々の下や、葦の根が水に覆いかぶさり、
うまい具合に掘れてシェードになっている場所に魚が入っている。
やっと目視できたレインボーに興奮する。
間違いなくデカイ。
良いところを通すが、一度顔を向けるが、プレッシャーかタイミングで食わない。
ここは魚の付き場なのかも知れない。
明日の朝一に再度狙う事にして、同じようなポイントを探しながら打って行く事にした。
着きそうなポイントを何度か確認するが、魚は入ってない様子。
一向にチビの追いも無いまま音沙汰無しの状況が続く
時刻は、後30分もすれば日没と言う頃。
これで駄目だったら竿収しようと考えていた。
上流側の同じく分流域の
狭い狭い両サイドにオーバーハングした木々があるポイントの瀬の流れ
キャストして数トゥイッチでヒットした。
尋常じゃない重いトルクフルな引きで一気にドラグを鳴らす。
一瞬見えたあの色と強烈な引き、間違いなくスーパーレインボー
50Lsがバッドからベンドカーブする。
耐えられないと思った瞬間に
オーバーハングした木々のシェードに入られてあっさりラインブレイク
僕の手が震えていた。
少ないチャンスを一番やっては行けないミスで台無しにしたと同時に
魚に申し訳ない事をしてしまった。
スーパーレインボーの川
少しこの川を嘗めていたのかも知れない。
荒雄にモンスターは確かに居た。
残念だが、この日はこれで納竿した。
日が暮れれば、真っ暗な闇の時間が広がる。
いつもの日常からかけ離れ、山の中で過ごすこの時間が結構好きだったりする。
夕御飯を食べて、独り酒を呑みながら日々の事、釣りの事を考え静かな夜を楽しむ。
約一時間半の睡眠で疲れもあり、泥のように眠りについた。
2日目早朝
東北の夜、朝は冷え込みが厳しく冬の足跡を感じる程の寒さ。
吐く息は白く、朝靄の中で準備をする。
朝一のロープレッシャーが勝負と考えていた。
昨日の魚が見えた場所を打って行く。
堰堤下で早速、昨日見る事が出来なかった山女魚が顔を出してくれた。
小さいながらも嬉しい一匹で釣りが始まる。
昨日、確認しているエリアにSpino Minnowをキャストすると
奥のオーバーハングした木から飛び出して来たが
目の前まで来るが、喰いきれず。
やっぱり居た。
針に触れてないが、見切られたかも知れない。
もうワンキャストで同じラインを通すと
襲ってくるレインボー
目の前で丸呑みで喰った。
少し強めの設定のドラグを軽快に鳴らす。
軽快なジャンプをしてトルクフルな引きを何度か耐える。
この時ばかりは、疲れが吹っ飛ぶ瞬間だ。
持参のランディングネットには入らないサイズ。
がっちりフッキングしているのを確認して下流に誘導するしか無い。
バレるなバレるなよと心で思いながら、無事にランディングする事が出来た。
荒々しいレインボーでは無いが46cmのやっと手にした
荒雄のレインボーに自然に嬉しさが込み上がる。
多くの釣り人が、立ち入り、正直駄目かも知れないと思っていたので
本当にこの一匹で全てが報われた。
ありがとうと一声掛けて帰って行く姿を眺めていた。
まだまだこれから、少し釣りに余裕が出来た事で、リズムよくキャストも決まる。
堰堤下も含めて打って行くが、この頃から人も増えてきた。
今日は、昼には終わる予定だ。
欲を言うと後一匹は欲しい。
前日の目星を付けていたもう一箇所のポイントでやはり魚が入っていたが、
振り向くが、喰わせる事が出来なかった。
最後に入ったポイントは、水深30cm程の浅瀬で奥が葦が生えており、
葦の根が水中に入ってエグレて少し深くなっているポイント。
葦の根元にキャストすると2匹のレインボーが出てきてチェイス
これは、やる気がある魚だ。
喰っただろうと思った瞬間ヒット
数回のやり取りを繰り返し、魚を見ると
リアシングルフックが上口の皮一枚
バレるなよバレるなよと思ったが、最後のランディング寸前の突っ込みで案の定バレた。
まだ数匹やる気のある個体は居そうだ。
気を取り直し、少し場所を休ませる。
少し上流を打って再度入り直す事にした。
1打目で葦の根元から飛び出してSpino Minnowの
ブリブリしたアクションに狂ったように襲う。
喰った。
今度は、バラしたく無い。
浅い瀬を美しい魚体がドラグを鳴らして力強く走る。
シビれる。
何度か危ない場面があったがランディングに成功。
43cmの美しいレインボー
決して大きく無いが、良い顔つきの一匹に満足だ。
荒雄川に感謝をして今回の釣りを終わりにした。
釣りの後は、湖畔公園に戻り、荒雄アングラーズミーティングにお邪魔した。
今回の釣行でも大活躍したSpino Minnow千葉さんや
FBでお世話になっている方々にも初対面する事が出来き
とても有意義な時間を過ごす事が出来た。
釣りに夢中になってしまってゆっくり話す事や見る事が出来なかったのが心残り。
「Spino Minnow」
「Matt」
「Superior」
「Builden」
使ってみたかった、Spino Minnow slimは残念ながら完売。
今回一個ラインブレイクしたfatも欲しかったが、千葉さんにお願いして次回作成の際に作って頂く事に。
Mattミノー「Homura50S」・Superior「Wedge50」を購入してきた。
まだまだイベントに居たかったが、この後実家に寄り、亘理に行く用事があったので
後ろ髪引かれる思いで荒雄を後にした。
帰りに道の駅でお土産を購入し、実家に向かう。
少しの間だが、お盆以来の帰省。
若い頃は、出来なかったが、
両親に顔を見せる事が、最近なんだか大事だと心から思う。
だから出来るだけ時間を作って帰省したいと思うようになった。
実家に帰省後、亘理で夕食に行く。
この時期の楽しみ。
亘理名物、はらこ飯を食したいからだ。
相馬方面に6号線を走る。
本来なら、夜から翌日に掛けて、仙南サーフで釣りを楽しみたいのだが、台風の影響で断念する。
田園 亘理点
名物はらこめし定食を注文。
鮭のアラを使って炊き込むご飯にイクラと鮭の身が乗っている鮭の親子丼
東北 宮城の秋の味覚を堪能した。
帰りは、村田ICから高速に乗り無地に帰宅した。
今回の僕の旅は、これにて終わり。
スーパーレインボーには出会えなかったが、荒雄川は素晴らしいフィールドだった。
本当に、充実した秋深まる東北の旅。
荒雄アングラーズミーティングでお会いした方々
そしてフィールドでお会いしお話した方々
本当にありがとう御座いました。
来年は、十和田湖ヒメマス狙い経由で、荒雄にお邪魔したいと思ったりして
今から来年の旅の計画をしている僕がいる。
また来年お会いしましょう。
-TACKLE DATA -
ロッド » SOULS/TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
リール » SHIMANO/TWINPOWER 2000HGS
ライン » VARIVAS/SUPER TROUT ADVANCE 4id
ルアー »Spino Minnow fat・・・etc
にほんブログ村