Nagano Aiki River / Chikuma River

結城 賢二

2017年05月13日 07:58

【遅い春の里川を歩い2日間】




ゴールデンウイークの前半戦。

世の中は、9連休と言う人も多い中、僕は暦通り。

毎年恒例になった里川歩き。

仕事終わりの夜中に都内を出発。

深夜でも交通量は多く、

大型連休初日という事で

街自体がソワソワしている感があった。

この空気感が少し好きな訳で、

今年もゴールデンウィークが来たなと実感するのだった。

都内からR299をひた走る。

山道を抜けて秩父へ向かい、そのまま秩父から暗闇の峠を越える。

何匹の鹿に会った事か、、、

山を下れば、群馬県の上野村だ。

ここからR124の細く険しいブドウ峠を抜ければ

目的地の山間部に位置する相木村に到着する。

小海町に戻り魚券を購入する頃には、夜明けになっていた。

仮眠もとらずに僕は、放射冷却で冷え込んだ




山の綺麗な空気を吸いながら早速ウェダーを履いた。

下流からのんびりと釣り登る。

今年は、雪が少なかったが、水に手を入れると悴む程。

ゴールデンウィークは既に始まっていて

渓には、足跡が多数あった。

そのせいもあるのか、

思った程のチェイスも無いまま、堰堤までたどり着く。

するする~と黒い影が見えたが、

プレッシャーがきついのか、二度目は無かった。

それでも竿抜けや見過ごしそうな小場所を丁寧に打って行く。

こんな所?こんなライン?こんなコース。

同じ事をやっていても魚は、見抜いている。




少しづつだが、魚からの反応が見えて来た。

里川に広がる遅い春を見ながら




僕はこの時間を楽しむ。




ボサが茂る小河川。




流れも速くルアーフィッシングには釣り難いが、







魚からは、隠れやすい場所。

ぽつぽつと拾いながら、今年も見れた立派な鯉のぼり。




日も登ると朝の寒さとは正反対、

山間を抜ける爽やかな春の風。

普段の生活とは違い、ゆっくりと時間が流れていく。




中々手強い今年の相木

でも本当に来て良かったと感じる。

南相木、北相木を夕方までいっぱい歩き。




足も疲れもつれてきたので

僕は今夜の食事と宿の準備を始める。




まずは、景気づけに乾杯。

一日歩き回って疲れた体全体に沁みわたる。

幸せを感じる。

今日の夜ご飯と酒の肴は、食べる分だけキープした渓魚。

枝をナイフで削り、

シンプルに粗塩を振って炭で焼くだけ。




じっくりじっくり焼いていく。

日も暮れて、空を見上げれば、手が届きそうな程の満天の星空。

水の音と動物の声だけが、聞こえる世界。

真っ赤な火を見て暖を取りながら、長い夜を過ごす。

香ばしく焼けた魚と、このロケーションは、

どんなに高価な食材を使った有名シェフの料理でも

どんなに高級なレストランでも絶対にかなわない。

都会で過ごす僕の日常の疲れとストレスを癒してくれた。

翌日は、朝マズメの相木川を少し歩いた。




前日よりも若干水量も落ちて

魚の顔を見るのもやっと。




3時間程遊んで、僕は相木川を後にした。

2号線を走り川上村に抜けるルート。

初めて走る2号線は、高低差が激しく

そして道が極端に細く険しくガードレールが無い。

高所恐怖症の僕には、手に汗握る峠道だった。

何とか馬越峠をまで走りきり一安心。




しかし早朝は、晴れていたのだが、

風も吹き出し、空はどんより重い鉛色の空へと変わる。

川上村に峠を降りると、町の風景は、

特産物のレタスの苗植えの真っ最中だった。

千曲川の上流から見て回るが、

中々歩こうと思う場所に行きつかず、

案の定、雨も降りだしてしまった。

ユキシロの影響か白濁した濁り。

数か所歩いてみるが、

ウグイのライズは確認できるが、生命観に乏しい状況だった。

下流部も見て回るが、

雷も鳴りだして危険も考慮して、ここで釣りを終わらせた。

川幅も広く、なだらかな渓相の千曲川。

改めてまたロッドを振りに来たいと思う。

帰りは再度、相木に戻り、峠を越える。

夜の闇の峠の風景とは、別世界で雨に打たれた

新緑がキラキラと美しく輝いていた。




のんびりと新緑のドライブを楽しみ。

今年も小鹿野町の鯉のぼりに

また来たよと、挨拶して記念撮影。




芦ヶ久保の道の駅で蕎麦を食べて帰宅。

雨の影響か、秩父の羊山公園の芝桜渋滞にもなく

ストレスなく運転出来た。

僕の今年のゴールデンウィーク前半は、里川を歩いた旅だった。

さて後半は、何処へ行こうか、

思いつきの旅は続くのだった。

-TACKLE DATA -

Rod: SOULS / TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
Reel: SHIMANO / TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
Line: APPLAUD / GT-R Trout Edition 4LB
Lure: Buddy 50s.Rough Stream Minnow50.Matt Homura50s.Spino Minnow fat50s.slim50s.・・etc



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