Yamanasi Mountain Stream

結城 賢二

2018年07月18日 00:14

【新しい扉と暑い夏の始まり】




今年の梅雨明けは早く夏が、駆け足でやってきた。

僕の大好きな、暑い夏の始まりだ。

以前からやってみたかった夏の遊び。

子供の頃からの憧れ。

河原で大人たちが、個性的なルックスで長竿を操る。

そんな光景を見ていた。

僕も色々な釣りを経験して大人になった今、

そんな釣りをやってみたいそんな気持ちで一杯だった。

来年こそは、、、そう考えていたのだが、

嬉しい事に話はとんとん拍子に進み、

O津さんに教えてもらえる事になったのだった。

久しぶりの釣り。

前日は、眠れなかった。

夜明け前の高速を走り、山梨へ向かう。

窓を開けると、久しぶりに香る、清々しい山の香り。

夏の山の匂いがした。

これだけで僕は、心身ともにリラックスする。

着いたのは、桂川支流のおとり店。

前日の大雨の影響が気になったが、

桂川の支流は、雨の影響もなく穏やかな渓相だった。




はやる気持ちを抑えてO津さんに指導してもらう。

9mの長竿を扱うだけでも大変。

それに加えて、タモの使い方とおとりの付け方。

手には何度も刺さる針。

一連の動作が、スムーズにいかず、歯痒い。

何とか、おとりをセットするものの、

思い通りに、おとりが泳がない。

泳がせたいポイントとは、程遠い。

これが友釣りなのか、難しいの一言。

なんとか、泳がせたいポイントに到着すると

目印の挙動がおかしい。

「追っているのか?」

竿を上げるとなんと釣れていた。

どうしていいかわからずに、練習した抜きに入るが、失敗でポロリ。

初の一匹はビギナーズラックと言うもの。

直ぐに気を取り直して狙いのポインとに瀬釣りすると

目印が飛ぶ。

「掛かった」

9mのロッドに四苦八苦しながら下流に誘導して抜く。

失敗しながら糸を手繰ってタモに収める。




周りの鮎釣りのおじちゃんに笑われながらも

初めて釣れた一匹に、手が震える自分が居た。

「やった。やった。釣れた。」と声を出して喜び、童心戻る僕。

隣の数人のおじちゃん達に初めてだと伝えると、

「良かったな~上手い上手い。もう鮎釣り止めれないな」と褒めてくれた。

子供の頃は、鮎釣りの人は、怖いと思っていたが、そんな事も払拭された。

この一匹は、僕にとって記憶に残る一匹。

その後も、自分なりに考えながら釣りをするが、本当に下手くその一言。

思い通りに全くいかない。

そんな中でもO津さんは、数を伸ばしていく流石の一言。

とても暑い一日だったが、集中しているのか、

休む事もなく、汗も拭かず、飲み物を飲むのも忘れて、

夢中になりがながら、朝から晩まで釣りをした。




結果は、僕にとっては、満足の一言。




この釣りを初められた事、

そして難しさにある楽しさ。

また新たに扉が開いたそんな夏の暑い一日。




O津さんには、本当に感謝しかない。

帰りは、ラーメン食べて、高速に乗るが、お決まりの大渋滞。




でも、僕の心は清々しい。

窓を開けて、ヒグラシの鳴き声を聞きながら

今日一日の余韻を楽しんでいた。

帰宅後には、旬の鮎を頂く。




塩焼きに鮎飯。




釣り人の特権、

本当に贅沢な食卓。




夏酒の酒の肴用に一夜干し仕込む。




釣りに食にこの鮎と言う魚にどっぷりとハマってしまった。

2018年の夏の出来事だった。


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