この週末は、土日の思わぬ連休で
伊豆の里川にアマゴに出会いに行こうと考えていたが、
水曜日から、終日振る大雨で河川は厳しいだろうと、諦めていた。
GPVの気象情報では、数日前からの低気圧の影響でうねりが入っているものの
風速10m以上の春のならいの風が吹く。
「出会えるチャンスかもしれない!」
昨年、竿収めしたのが12月下旬、クリスマスだったか。
今年も4月に入り、そろそろ僕の大好きなターゲットのシーズンが始まる。
片道数時間のロングドライブの苦痛も、忘れさせてくれる。
素晴らしいプロポーションの伊豆のヒラスズキを求めて、足繁く通う日々が始まる。
今年一発目は、土曜日、日曜日の2日間。
深夜に都内自宅を出る時で、既に暴風。
金曜の予報は、風速最大16mで3mのうねりで激荒れ。
土曜はうねりも収まり、風速12m波2m前後の予想。
予報通りならいいのだが・・・そんな事を考えながら夜中のドライブをする。
夜明け前にフィールドに到着し、外に出ると恐ろしい程の風。
軽く13m以上は吹いているであろう。
仮眠をとろうとするが、愛車のジムニーがガタガタと揺れに揺れ、
ひっくり返るんじゃないかと思う程の強風だ。
これ釣り出来るか?そんな事を思いながら、少し体を休ませた。
一時間程で起床すると、愛車の後ろにアングラーの車が一台入ってきて
2名が先に磯へ向かっていった。
早速、僕もウェットに着替える。
まだまだ肌寒いが、冬季フィールドでウェットに着替えるよりも
格段に暖かく春の訪れを感じる。
心配していた風は、夜中よりは幾分収まっているが、10mは吹いているだろう。
薄暗い山道を歩き、一山越えてフィールドに向かう。
やっと山を降りて磯に立つと既に2名のアングラーに話しかけると、
うねりで荒れすぎて、お目当てのポイントに入れないとの事。
それでも50cm位の美しいヒラスズキを引き出してタイドプールに入れていた。
風はまだマシだが、うねりがきつい。
ならいの風でパワーを増した、3mはある特大のセットは、強烈な怖さがある。
逃げ遅れたら怪我では済まない。
画像では、理想的な青い空に白いサラシなのだが、ガジャガジャ荒れすぎだ。
集中力を高め、周りに注意しながら、打っていく。
全身で潮を被り、体が持っていかれる強風と、大波の怖さでゾクゾクするが、
現実からかけ離れ、生きている感覚がする。
ヒラスズキ釣りはやっぱり楽しいやめられない。
しかし魚からのコンタクトは無く。
普段やらないポイントを打ってみる事にした。
岬の風裏でサラシは薄いが、表側が荒れすぎているので裏側に魚が付いているんじゃないかと思った。
1投目で答えは出た。
久しぶりに味わう「ガツン!」と力強い手応え。
エラ洗いを繰り返し、追い合わせを入れるとすっぽ抜け。
「やってしまった。」
余り大きくなかったが、50前後の個体だろう。
ここ数回の釣行で続く「バラシ病」の再発。
今年一匹目の貴重な一匹だからこそ、
やってはいけないのは、重々承知なのだが、バラシが続く時は続く。
今回ばかりは、前回の事もあり呆然と立ち尽くしてしまった。
大きく深呼吸をして水を飲み落ち着かせる。
この手のサイズだと、同じ根に数匹着いてる可能性もある。
気を取り直してキャストするが、2匹目は出なかった。
ここで大きくポイントを移動する。
いつもは、ローテーションにない磯だが、少しでもうねりを避けたい。
遥か彼方の磯に山を超え、徒歩で歩く。
やっと降り立った磯は、
ガジャ荒れでスリットも掻き回されている状態だった。
数時間丁寧に探ったが、ノーバイト。
風とうねりを少しでも避けるには、東寄りに行くしかないな。
体力も消耗し、土曜ラストの磯は、またもや久しぶりに入る磯。
先行者が2名居たので、挨拶をすると数時間ノーバイトとの事。
正直、僕もこことの相性が悪い。
間に入らせてもらい少しやるが、ノーバイトで終わる。
先行者の方と情報交換させてもらい
僕は隣の磯にも入るがノーバイト。
ハマエンドウが満開になっていた。
体も冷え切ったので、この日はウェットを脱いだ。
見高入谷高原に行く途中に菜の花が咲いていた。
雲一つない青空と眼下に広がる相模湾と菜の花。
そして向かったのは、
伊豆見高入谷高原温泉。
河津町がやっている地元の方が多く利用する温泉。
決して大きくない浴槽なのだが、掛け流しの良質の温泉は、東側で一番オススメの入浴場。
全身の潮をキレイに洗い流し、気さくな地元の方と対話する。
ここの温泉ならではの裸の付き合い。
全身の疲れが取れる。
体も心も温まり、夕方日没まで近くのゴロタでこれで楽しむ。
反応が渋いけれども、なんとか小さいのが、一匹出てきてくれた。
その後も、数匹バラシたりしたが、ムラソイは期待を裏切らずに遊んでくれる。
お腹も減ったので、今日はここまでにして、下田に戻り、ビックチキンカツで空腹を満たした。
「上の山亭」
住所: 〒415-0013 静岡県下田市柿崎645−11
電話:0558-22-1803
お腹も一杯になり、車中泊ポイントで晩酌が始まる。
仲間といる時は、釣り談義等に花を咲かせたり
一人遠征の時は、綺麗な星を見上げながら、飲む酒は、遠征の楽しみの一つでもある。
飲んで翌日のプランを考えていると、突然の大雨。
明日は大丈夫だろうか?春だから仕方ないが、天気が不安定な今回の遠征。
翌日は、昨日バラした磯から入ろうと決め、就寝した。
日曜日は、前日と同じく夜明けから磯へ降りたが、前日よりも増しているうねり。
波は強烈なうねりで3mは軽く超えてる。風は10m前後だろうか、
飛沫が飛びならいの風で竜巻上に舞い上がり自然の恐怖を感じる。
打てるところは打ったが、正直今日は釣りは無理だと思った。
この磯を後にして、ダメだと分かりながら、見たかった西の磯へ向かう。
島裏なのでロッドを振れるかと思ったが、降りて立ってみるが、
強烈な力強い大波が足場を覆い尽くし釣り不可能だった。
激しく雨も降り出し午前中に、今回の釣行を終わらせた。
今回もよく走った。
-TACKLE DATA -
ロッド » MC work's/WILD BREAKER 113R/S CUSTOM
リール » DAIWA/CERTATE3500HD STUDIO OceanMark Full Custom
ライン » GOSEN/剛戦X SW 2.0号
リーダー» VARIAS/SEA BASS SHOCK LEADER 25id NYLON
ルアー » sasuke 120裂波.sasuke 140裂風.ビバノン.タフマニアデブル.チンパン.HRTM110.Arrow Head.BKS115.Tide Minnow Slim120・・・etc
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