Sotobo Rock Shore Game 2017 Part 6
【藤の花咲く頃】
ゴールデンウィークも終わり、
五月病という病気を患って治る気がしない。
それでも仕事は、やらないと行けない訳で、
日常のペースに戻れず、疲れは溜まる一方だった。
休みの日は、ダラダラ過ごそうかとも考えたが、
GPVを見ると若干だが、ゲームになりそうな風が吹く。
眠い目を擦りながら、久しぶりに磯釣り道具を引っ張り出し、
外房へジムニーを走らせるのだった。
夜明けも早くなったものだ。
前回の釣行の際は、寒い中ウェットに着替えていたが、
もうそんな不快な思いも
無く外で着替えられる程の陽気だった。
雲一つない外房の青空と海の青。
期待した程の波は、予想よりも無く、
風も吹いていない状況だった。
しかし、久しぶりに香る磯の香り。
残念な気持ちよりも、楽しもうと思う気持ちの方が勝っていた。
下げ始めた潮。
波待ちをしながらキャストをするが、反応は無い。
重めのシンキングペンシルを沖の根にキャストすると
「ドス」と止まるような重みと衝撃。
風速10m以上の向かい風の悪天候でも
シュート力でキャストできるブランクだが、
魚を掛ければ、WB 106Rは気持ちよく粘りながらベンディングカーブを描く。
グイグイと寄せられるパワーは、
ワイルドブレーカーならではだと思う。
ずっしりと重くトルクフルな引き。
手前のハエ根を交わして波間から顔を出したのは、
ナイスプロポーションのヒラスズキだった。
傷一つない、いぶし銀色の魚体。
太く逞しい尾びれ。
大きな澄んだ目に、僕は少しの間、見とれていた。
ヒラスズキは、僕にとって特別な存在。
この一匹に出会えただけで、心が満たされた。
五月晴れの外房の空と海は、
初夏の足音が聞こえていた。
サラシの乏しい磯を放浪しながら、
各ポイントをランガンしていくが、二匹目の出会いは遠かった。
キャストを繰り返すと、汗ばむ季節。
季節の移り変りを感じながら、この日を楽しむ。
上げ始めには、僕の体力は限界を迎え、
気持ちの良い海水浴を終わりにした。
そんな5月の藤の花咲く一日。
半袖短パンで気持ちの良いビーチで
のんびりランチを楽しみ帰宅した。
さて、次は何処へ。
-TACKLE DATA -
Rod: MC work's / WILD BREAKER 106R 10th Limited Edition
Reel: SHIMANO / Vanquish 4000XG
Line: TORAY / SEA BASS PE 1.5号
Leader: VARIVAS / SEABASS SHOCK LEADER FLURO CARBON 22LB
Lure: LEVIN HEAVY.ビバノン.タフマニアデブル.HRTM110YS.サスケSF-120裂波・・・etc
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