Shizuoka Mountain Stream & Rock Shore Game

結城 賢二

2018年03月21日 14:03

【色鮮やかな伊豆半島の春を歩く】




東京地方の桜が開花した。

僕の大嫌いな冬は、終わりを迎える。

今回の旅は、4連休を春の房総半島で過ごす計画だ。

ジムニーにタックルと、大好きな酒を詰め込み旅が始まった。

久し振りの伊豆半島釣行。

初日の海は、ベタ凪という事でアマゴに逢いに支流を巡る。

一睡もせずに、夜明けと共に、一か所目の支流を登る事にした。




経験上、直ぐに伊豆のアマゴに逢えるものだと思っていたのだが、、、

ここぞと思うラインを通しても、

魚のチェイスや、魚が走る姿は見えない。

生命観に乏しい渓。

歩けばそのうち、

魚からの反応はあるだろうと、ハイペースで登るが、

鹿の角を拾った位で




数時間してもノーバイト。

二年振りの入渓だが、何処なく渇水気味の渓。




この支流で遊べると思ったのだが、これには参った。

更に上流域には、真新しい足跡と、

二人のフライマンの姿が見えた為に、僕は移動をした。

何かが、おかしい。

解禁後、半月ほど経過し、人的プレッシャーや

餌釣り師に魚が抜かれていたとしても、

ここまで歩いて、魚が見えない支流は珍しい。

しかし、ここ数日春の暖かさが続き、水温も上昇気味なのに。

寝不足と疲れで足がもつれてきたが、

この後も、本流も少しだけ歩き、




2か所支流を巡るが、魚の姿すら見えず。

昼休憩を取り、30分程仮眠。

新たな支流を下流域から入渓する。




河津桜は、残念な事に散ったが、伊豆半島は、春爛漫。

伊豆の至る所では、黄色の菜の花が咲き、

山桜、ソメイヨシノが咲き始めていた。

自生の水仙も甘い香りを漂わせている。




日中は、フリース一枚でも暑い程。




下流域から里川を歩き始めるが、生命観が無い。

この二年で何が起きたのか?そんな事を強く思う。




春の風景を楽しみながら、釣りを続けると

ようやくヒットしたのは、嬉しいのか嬉しくないのか、

でも、この状況下でやっと手にした魚は嬉しいか。

脱走兵のレインボートラウト。




そんな二匹と遊んでもらい。

少しだけ、心が和む。




小さな岩魚のチェイスも、下流と違い、増えてはきたが、

二度追う程、活性は高くなく、プレッシャーも厳しい事が分かる。




上流域からは、先行者が引き上げて来た。

ここまできた事だし、折角なので、僕は登る事にした。

岩魚のチェイスは、何度かあったが、結局は、

小さな岩魚が一匹、相手にしてくれたのみだった。




岩魚には、申し訳ないが、

本来は伊豆半島には居ない魚。

良い事なのか、悪い事なのか。

そして僕は、この支流を後にした。

次に入ったのは、日没まで3時間を切った頃だった。

今まで入った支流とは違い、生命観を感じた。

水量と、流れの強弱、そして大岩の連続。

この春先に、魚が付きそうな場所は揃っている。

数キャストで答えは出る。

25cmほどのアマゴが、偏光サングラス越しに

ミノーに何度となく、ジャレ付く。

このアグレッシブな魚の姿。

幼い頃から、何年も、この釣り続けているけど、

この鱒の特有の姿を見るだけで興奮する。

そして「食え食え、クソ、このラインで食え」と自ずと

独りごとが増えてしまう。

今までの疲れが吹っ飛ぶ程、「楽しい」

生憎、このアマゴは、キャッチならず、

しかし、居る事も、付き場も活性も分かった。

直ぐに今季一本目のアマゴに再会。




その後も連続ヒットにトリプルヒット。

思い描いたラインでアマゴがチェイスする。

どれも活性が高い魚。

良いサイズも数本掛けたりと

バラしも本当に多かったが、




登れば登るほど、魚の付き場では

アマゴが答えてくれた。




里川に流れる夕焼け小焼けの唄。




日暮れまで存分に遊んだ。




「満足な一日」

ウェダーを脱ぎ

そして僕は南にジムニーを走らせた。

伊豆の夜空に輝く満天の春の星座。

これだけで癒されるし酒が美味い。

美しい心に戻り、僕はシェラフに入った。

翌朝は、ウェットに着替えて磯に入る。

朝も暖かく、春の匂いを感じる。

予想では、10m近くナライの風が吹く予報だったが、心地良い春風。

折角なので、磯際まで一時間近く歩く事にした。

山脈から海を見るが、明らかにベタ凪。

しかし低気圧が、接近してい事でうねりは大きい。

磯際に到着するが、サラシが消えている。

一通り打つが、反応は無い。




お手上げ、これは、ダメだ釣りにならない。




最後に悪あがきでもう一か所だけ見よう。

風が更に止み。

最後の期待も消滅。

それでも磯は春の風景。

海苔が育っていたり、




浜大根の花も菜の花も美しい。







ヒラスズキ釣りは、

午前中いっぱいで切り上げる。

「またカッコいい銀色のヒラスズキ釣りたいね」

そんな気持ちを抑えて。




天城を越えて、支流に入る。

ポツリポツリと降ってきた春雨。




この支流も、上流まで登るが、生命観無く。

魚止めの堰堤まで登るが、一匹魚を見る事は無かった。

最後は、日没1時間を、昨日反応があった支流で過ごす。

案の定、数匹のチェイスがあり、

子アマゴと遊んでもらい日没を迎える。




翌日、翌々日も釣行の予定だが、雨は強まり、

温泉に入ってゆっくりと

都内に帰路に向かう事にした。

初めて訪れた「中伊豆ワイナリーヒルズ

料金も安く、アメニティーグッズも充実していて満足。

また是非、立ち寄りたい温泉施設。

無事に帰宅して

次は、何処へ歩きに行こうか。

気持ちの良い季節のシーズンの開幕だ。

-TACKLE DATA -

Rod: POWERFUL WORKER / Glasso! 3ft
Grip: GLASS EYE / ハンドカーブ・スーパー・ショート・エルゴノハンドル
Reel: SHIMANO / ALDEBARAN BFS XG
Line: SUNLINE / Troutst AREA PE 0.4号
Leader: FAMELL / FLUORO SHOCK LEADER 4LB
Lure: Buddy 50s.Rough Stream Minnow50.Matt Homura50s.Spino Minnow fat50s.slim50s.・・etc

Rod: SOULS / TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
Reel: SHIMANO / TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
Line: SUNLINE / Troutst AREA PE 0.4号
Leader: FAMELL / FLUORO SHOCK LEADER 4LB

Rod: MC work's / WILD BREAKER 106R 10th Limited Edition
Reel: SHIMANO / Vanquish 4000XG
Line: TORAY / SEA BASS PE 1.5号
Leader: VARIVAS / SEABASS SHOCK LEADER FLURO CARBON 22LB
Lure: LEVIN HEAVY.ビバノン.タフマニアデブル.HRTM110YS.サスケSF-120裂波・・・etc



にほんブログ村


























あなたにおススメの記事
関連記事