Sotobo Rock Shore Game Cooking

結城 賢二

2019年03月01日 23:05

【三寒四温。春色の房総半島】




忙しく、暫くは釣りに行けない日々が続く。

先日釣った、ヒラスズキを有り難く頂く。

生きている姿は、実に美しくカッコいい。




そんな愛する魚を〆るのは、正直心苦しい。

しかし、しっかりと血抜き作業を行う事により、

美味しく命を頂く事が出来るのは、間違いない。

帰宅後、内臓とエラと血合いを掃除。

内蔵脂肪がたっぷりとあり、

胃の中には8㎝程のイワシが入っていた。

これは、アタリの魚だと下処理の段階で分かる。

水分をしっかりと拭き取り、キッチンペーパーを腹に詰め、

魚体を包んで出来るだけ真空状態で

氷詰めのクーラーで3日程、氷冷熟成。

初日は、胃袋をボイルして晩酌する事にした。




スッキリした、豊盃 純米吟醸 生と抜群の相性。

数日経ってから

熟成した魚を捌くが、脂の乗りがすこぶる良い。




まずは、腹身の刺身。

熟成した事により白身の甘味と、

旨味が、きっちりと出ている。




大好きな昆布〆も期待を裏切らない味。

切り身は、お弁当用に柚庵焼きにしたり、

子と切り身をシンプルに煮付ける。




島風の甘めの漬け丼もやっぱり美味い。




カマは、塩焼きに。




アラは、塩を振り、水分を抜いてお湯を掛けて掃除と臭みを抜く。

その後に、グリルで素焼き。

酒と昆布と焼いたアラで出汁を作る。

脂の乗りが良いから、白濁した旨味十分の出汁が出た。

その出汁で鯛めしならぬ「平鱸めし」




残った出汁で潮汁。




やっぱり平鱸は、白身の中でも

ポテンシャルは抜群に高い。

自然の恵みに感謝して

贅沢をした数日間だった。


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