Sotobo Rock Shore Game Cooking
【三寒四温。春色の房総半島】
忙しく、暫くは釣りに行けない日々が続く。
先日釣った、ヒラスズキを有り難く頂く。
生きている姿は、実に美しくカッコいい。
そんな愛する魚を〆るのは、正直心苦しい。
しかし、しっかりと血抜き作業を行う事により、
美味しく命を頂く事が出来るのは、間違いない。
帰宅後、内臓とエラと血合いを掃除。
内蔵脂肪がたっぷりとあり、
胃の中には8㎝程のイワシが入っていた。
これは、アタリの魚だと下処理の段階で分かる。
水分をしっかりと拭き取り、キッチンペーパーを腹に詰め、
魚体を包んで出来るだけ真空状態で
氷詰めのクーラーで3日程、氷冷熟成。
初日は、胃袋をボイルして晩酌する事にした。
スッキリした、豊盃 純米吟醸 生と抜群の相性。
数日経ってから
熟成した魚を捌くが、脂の乗りがすこぶる良い。
まずは、腹身の刺身。
熟成した事により白身の甘味と、
旨味が、きっちりと出ている。
大好きな昆布〆も期待を裏切らない味。
切り身は、お弁当用に柚庵焼きにしたり、
子と切り身をシンプルに煮付ける。
島風の甘めの漬け丼もやっぱり美味い。
カマは、塩焼きに。
アラは、塩を振り、水分を抜いてお湯を掛けて掃除と臭みを抜く。
その後に、グリルで素焼き。
酒と昆布と焼いたアラで出汁を作る。
脂の乗りが良いから、白濁した旨味十分の出汁が出た。
その出汁で鯛めしならぬ「平鱸めし」
残った出汁で潮汁。
やっぱり平鱸は、白身の中でも
ポテンシャルは抜群に高い。
自然の恵みに感謝して
贅沢をした数日間だった。
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