Izu Rock Shore Game 2017 Part 3

結城 賢二

2017年12月19日 10:23

【師走の伊豆と水仙の香り】




今年も残すところ2週間余りになった。

珍しく2連休と言う事もあり、

久し振りに伊豆にジムニーを走らせた。

寒冷前線の影響で前日は大荒れ。

釣行初日は、風波共に若干収まり、コンディションは、最高かと思えた。

しかし予想は、予想でしかない。

冬の天気は、思い通りにならない。

深夜のドライブ中も収まらない強風。

仮眠をすると車が揺れる程。

「これは厳しいかな」

10年以上通っている、伊豆のヒラスズキ釣り。

なんとなく風の向きと、強さで釣りが成立するか、予想がつく。

山間部の高台から見ると海は大荒れ。

大型タンカーが、隠れながら進んでいく程だった。




それでも半年ぶりのフィールドは見たいものだ。

駄目を覚悟して、山道を歩き一山越えて磯場へ立つ。

風は15mを軽く超え、油断すると体が持っていかれる。

波しぶきは、空に舞い、竜巻のごとく飛んでいく。

「これはダメだ。」

ロッドを振ることなく早々に撤退する。

南、西は何処もダメ。

しかし風裏を探して数か所打つか、

うねりが高くて午前中には、ウェットを脱いだ。




午後からは、下田に戻り、居付きのメッキを探すが、

季節は師走。

河川も漁港もランガンして回るが、




メッキは死滅してしまったのか、

船の下から丸セイゴがチェイスしてきたのみ。

今年は秋に伊豆に釣りに行けなかったので

メッキに逢う事も出来なかった。

夜には風も収まり、翌日はベタ凪の予報。

帰ろうかと思っていたが、折角の2連休。

今年、伊豆に来るのも最後。

夕方から温泉に入りに行く事にした。

みなと湯と悩んだが、今回は贅沢に銀の湯温泉で

芯から冷えた体を温めに行ってきた。

行楽シーズンの際は、大賑わいの銀の湯温泉。

幸いな事に貸し切り状態。

ゆっくり温泉に浸かり疲れを癒す。

その後は、地元のスーパーで食材と酒を買い込んで

道の駅で車中泊をする。

夜にまったりと車内で過ごす時間がやっぱり好き。

外に出れば、都内では見れない

冬の星座がキラキラと輝いている。

プライスレスな時間を過ごして、就寝した。

翌日は、若干風が残っていたので駐車場に車も無く

本命ポイントに朝一に入るが、




残念ながら、既に先行者が立っていて

フレッシュな所を打つことが出来なかった。

話しを聞くと40㎝位のがワンバイトあったとの事。

潮位が下がれば打つ所もあるのだが、早々に別の磯へ向かう。

うねりも風も残り、コンデションは最適。

磯場にヒラスズキの鱗が散乱しており、

少し残念な気持ちになる。

アングラーには、マナーを少し考えて欲しいものだ。

濃いサラシに期待して打って行くが魚が出ない。

「これで出ない?」

居れば、食ってきてもおかしくない状況。

一通り叩いて、次のポイントに向かう。

潮は下げとともに、風は収まる。

自然相手は、上手く行かないものだ。




山を越えて谷を降りる。




若干サラシが残っているが、期待薄い状態。

正直諦めていた。

一通り、打って行くが、ノーバイト。

今度はしつこく一か所を打っていくが、ノーバイト。

「やっぱりダメか」そんな事を心で思っていると

「ガツン」と強い衝撃。

「あれ、ハエ根に引っかかった」と思いロッドを軽くあおると「ゴンゴンゴン」と魚。

50㎝満たないヒラスズキが

美しくエラ洗いしたと思った瞬間にフックが外れた。

「やってしまった。」

久し振りのヒラスズキ。

新品の針だったのに

少ないチャンスだったのに

釣っていたら今年の締めくくりに最高だったのに。

そして手が震えていた。

風も収まり、サラシも無くなり二匹目のドジョウは現れず。

いつも挨拶するお地蔵さんから、

「悔しかったら、また来年遊びに来なよ」そんな事を言われているようだった。




甘い水仙の香りが広がる、師走の伊豆の2日間。

伊豆のヒラスズキ。

中々釣れないけど、やっぱり好きだな。




-TACKLE DATA -

Rod: MC work's / WILD BREAKER 106R 10th Limited Edition
Reel: SHIMANO / Vanquish 4000XG
Line: TORAY / SEA BASS PE 1.5号
Leader: VARIVAS / SEABASS SHOCK LEADER FLURO CARBON 22LB
Lure: LEVIN HEAVY.ビバノン.タフマニアデブル.HRTM110YS.サスケSF-120裂波・・・etc



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