Ciba Rock Shore Game

結城 賢二

2014年04月18日 22:30

ここ数日、気温もグッと上がり、関東地方では、新緑が眩しい季節になってきた。

今回の平日釣行は前回、雪の影響で開拓しきれなかった、渓に行こうと思っていたが、

先日の日曜日に、知人主催のBBQで久しぶりに会った、僕と同じ平鱸フリークのA木君が、

休みで同行したいと言う事で、房総の平鱸に会いに行く事にした。

GPV気象の予想では、前日まで良い風が吹き、波もある予報だったが、

僕らが向かった日には、生憎のベタ凪。

念の為にアジングタックルも積み込み、都内を出発する。

昨年春以降、なかなか来れずに終わった房総の平鱸。

約一年ぶりだけに、期待が膨らむ。

深夜過ぎに房総に到着し、少しの間アジングをするが、ノーバイトで終わる。

朝一番に入りたい磯に車を走らせるが、平日にも関わらず駐車場には

既に多くのアングラーの車が並んでいた。

僕らは、少し仮眠を取ってから、ゆっくりと薄闇の中で、ウエットに着替え支度を始める。

磯に出ると、予報通りに風も弱くベタ凪。

ベイトが取り残されてないか、潮だまりも確認したが見当たらなった。

夜から入っているアングラーが多く、一級ポイントには、既に入れないために

早々に切り上げて、次の磯へ向かった。

次の磯では、先行者に挨拶をすると朝一でヒラマサと平鱸を掛けたとの事。




青物狙いでローデットを結びキャストを繰り返すが、チェイスは無く、




平鱸からのコンタクトも無いのでここで小休憩。

A木君のリクエストで今回は「御食事処 いしい」に勝浦タンタンメンを食べに。




シャキシャキの生の玉葱の食感もよく、辛さの中に旨みがあり

海水で冷えた体に沁みる一杯で、汗をかきながら、美味しく頂いた。

一息ついて、潮も大分引き始めたので次の磯へ渡る。

準備をしていると、地元の年配の方が話を掛けて来てくれた。

「○○島渡るのかい?昨日は午後から湾内にイワシが入ってヒラマサのナブラが続いて、

多い人で4kクラスのヒラマサを4本釣っていたよ。」それで

今日もイワシが入ってないか確認しに来たとの事。

最近の情報を聞き、期待しながら磯へ渡る。







確かに、タイドプールには少ないが、綺麗なグリーンバックの片口が取り残されていた。




ポイントに立つと午前中よりは大分、風も吹いてきたが、サラシが足りない。




それでも春の干満の差で出来た複雑な房総の磯のスリッドを、波を見て、丁寧に打っていく。

しかし今日は、一度もチャンスが得られずに時間だけが過ぎていく。

お互いが、思う存分に打って顔を見合わせ移動を繰り返す。

体力も消耗しきり、「ここで最後になるかも知れないな」そんな思いで

上げ始めの時間に次の磯に渡る。

正面から受ける波の崩れと、右から来る波の崩れが重なり、

深いスリッドにサラシが広がり複雑な流れになっている。

丁寧に丁寧にかつ、しつこく攻める。

一通りルアーローテーションをして「移動しようかな?」と思った瞬間に

手前2m位ピックアップ寸前で、引っ手繰るような強烈なバイト。

接近戦でサラシの中で魚体をギラつかせる平鱸。

ロッドを立てようとした瞬間、案の定フックが甘かったのか、すっぽ抜ける。

またやってしまった。

「長い長い沈黙の時間を破って掛けた一匹。」

「バラシの連続で暗いトンネルを抜け出せる一匹。」

僕にとって価値ある一匹だっただけに只々ショックと動揺で

手が震えたと同時に、何とも言えない気持ちになった。

数メートル離れて打っているA木君にも、波音を消す大きな声で「バラシタ!」と声を荒げてしまった。

「まだ数匹居るかもしれない。」

先ずは、少しポイントを休め、立ち位置も変えた。

上げのスピードも速く、釣りが出来て数分だろう。

流れも強くなり、サラシも濃くなった一瞬にキャスト

アクションしない程度のデッドスローで巻いているima/sasuke140S裂風に

下から突き上げて襲う平鱸。

一瞬針に触るが、フックアップしなかった。

残念ながら、これがラストチャンスだった。

悔しいが、僕には食わせられなかった。

これ以上打つと戻れなくなるので、後ろ髪引かれる思いで岸に戻った。




車に戻ると、A木君に何度となく悔しさを言った事だろうか、泣きの一か所と言うことで頼み込み。

大きく南に向かう事にした。

凪なのは重々承知していたが、昨年下見していたポイントを再度、見たかった。

疲れた体にムチを打ち一時間程、車を走らせるが南は予想通りのベタ凪。

それでも、折角なのでロッドを振る。

少しでもサラシがあるスリッドを叩くが、ノーバイト。

A木君が、近寄ってきて僕の「駄目だね」この一言で今回の釣りを終了した。

結局、今回も僕のバラシ病と言う、長いトンネルは抜け出せなった。

今回の釣行で一つの切っ掛けになればと思ったのだが、

それが出来なかったのは心残りではあるが

仲間と釣りが出来きた事と、そして何よりも、

釣れなかったが、久しぶりに素晴らしい、房総のフィールドで

シルバーに輝く魚体の平鱸が相手をしてくれた。

また僕はあの惚れ惚れする魚に会いに、足を運ぶ。

帰りは、少し寄り道をして今が旬の房総の筍を購入した。




春を味わいたいと思う。

TACKLE DATA -

ロッド » MC work's/WILD BREAKER 113R/S CUSTOM
リール » DAIWA/CERTATE3500HD STUDIO OceanMark Full Custom
ライン » GOSEN/剛戦X SW 2.0号
リーダー» VARIAS/SEA BASS SHOCK LEADER 25id NYLON
ルアー » sasuke 120裂波.sasuke 140裂風.ビバノン.タフマニアデブル.チンパン.HRTM110.Arrow Head.BKS115.Tide Minnow Slim120・・・etc



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