ここ数日、気温もグッと上がり、関東地方では、新緑が眩しい季節になってきた。
今回の平日釣行は前回、雪の影響で開拓しきれなかった、渓に行こうと思っていたが、
先日の日曜日に、知人主催のBBQで久しぶりに会った、僕と同じ平鱸フリークのA木君が、
休みで同行したいと言う事で、房総の平鱸に会いに行く事にした。
GPV気象の予想では、前日まで良い風が吹き、波もある予報だったが、
僕らが向かった日には、生憎のベタ凪。
念の為にアジングタックルも積み込み、都内を出発する。
昨年春以降、なかなか来れずに終わった房総の平鱸。
約一年ぶりだけに、期待が膨らむ。
深夜過ぎに房総に到着し、少しの間アジングをするが、ノーバイトで終わる。
朝一番に入りたい磯に車を走らせるが、平日にも関わらず駐車場には
既に多くのアングラーの車が並んでいた。
僕らは、少し仮眠を取ってから、ゆっくりと薄闇の中で、ウエットに着替え支度を始める。
磯に出ると、予報通りに風も弱くベタ凪。
ベイトが取り残されてないか、潮だまりも確認したが見当たらなった。
夜から入っているアングラーが多く、一級ポイントには、既に入れないために
早々に切り上げて、次の磯へ向かった。
次の磯では、先行者に挨拶をすると朝一でヒラマサと平鱸を掛けたとの事。
青物狙いでローデットを結びキャストを繰り返すが、チェイスは無く、
平鱸からのコンタクトも無いのでここで小休憩。
A木君のリクエストで今回は
「御食事処 いしい」に勝浦タンタンメンを食べに。
シャキシャキの生の玉葱の食感もよく、辛さの中に旨みがあり
海水で冷えた体に沁みる一杯で、汗をかきながら、美味しく頂いた。
一息ついて、潮も大分引き始めたので次の磯へ渡る。
準備をしていると、地元の年配の方が話を掛けて来てくれた。
「○○島渡るのかい?昨日は午後から湾内にイワシが入ってヒラマサのナブラが続いて、
多い人で4kクラスのヒラマサを4本釣っていたよ。」それで
今日もイワシが入ってないか確認しに来たとの事。
最近の情報を聞き、期待しながら磯へ渡る。
確かに、タイドプールには少ないが、綺麗なグリーンバックの片口が取り残されていた。
ポイントに立つと午前中よりは大分、風も吹いてきたが、サラシが足りない。
それでも春の干満の差で出来た複雑な房総の磯のスリッドを、波を見て、丁寧に打っていく。
しかし今日は、一度もチャンスが得られずに時間だけが過ぎていく。
お互いが、思う存分に打って顔を見合わせ移動を繰り返す。
体力も消耗しきり、「ここで最後になるかも知れないな」そんな思いで
上げ始めの時間に次の磯に渡る。
正面から受ける波の崩れと、右から来る波の崩れが重なり、
深いスリッドにサラシが広がり複雑な流れになっている。
丁寧に丁寧にかつ、しつこく攻める。
一通りルアーローテーションをして「移動しようかな?」と思った瞬間に
手前2m位ピックアップ寸前で、引っ手繰るような強烈なバイト。
接近戦でサラシの中で魚体をギラつかせる平鱸。
ロッドを立てようとした瞬間、案の定フックが甘かったのか、すっぽ抜ける。
またやってしまった。
「長い長い沈黙の時間を破って掛けた一匹。」
「バラシの連続で暗いトンネルを抜け出せる一匹。」
僕にとって価値ある一匹だっただけに只々ショックと動揺で
手が震えたと同時に、何とも言えない気持ちになった。
数メートル離れて打っているA木君にも、波音を消す大きな声で「バラシタ!」と声を荒げてしまった。
「まだ数匹居るかもしれない。」
先ずは、少しポイントを休め、立ち位置も変えた。
上げのスピードも速く、釣りが出来て数分だろう。
流れも強くなり、サラシも濃くなった一瞬にキャスト
アクションしない程度のデッドスローで巻いているima/sasuke140S裂風に
下から突き上げて襲う平鱸。
一瞬針に触るが、フックアップしなかった。
残念ながら、これがラストチャンスだった。
悔しいが、僕には食わせられなかった。
これ以上打つと戻れなくなるので、後ろ髪引かれる思いで岸に戻った。
車に戻ると、A木君に何度となく悔しさを言った事だろうか、泣きの一か所と言うことで頼み込み。
大きく南に向かう事にした。
凪なのは重々承知していたが、昨年下見していたポイントを再度、見たかった。
疲れた体にムチを打ち一時間程、車を走らせるが南は予想通りのベタ凪。
それでも、折角なのでロッドを振る。
少しでもサラシがあるスリッドを叩くが、ノーバイト。
A木君が、近寄ってきて僕の「駄目だね」この一言で今回の釣りを終了した。
結局、今回も僕のバラシ病と言う、長いトンネルは抜け出せなった。
今回の釣行で一つの切っ掛けになればと思ったのだが、
それが出来なかったのは心残りではあるが
仲間と釣りが出来きた事と、そして何よりも、
釣れなかったが、久しぶりに素晴らしい、房総のフィールドで
シルバーに輝く魚体の平鱸が相手をしてくれた。
また僕はあの惚れ惚れする魚に会いに、足を運ぶ。
帰りは、少し寄り道をして今が旬の房総の筍を購入した。
春を味わいたいと思う。
TACKLE DATA -
ロッド » MC work's/WILD BREAKER 113R/S CUSTOM
リール » DAIWA/CERTATE3500HD STUDIO OceanMark Full Custom
ライン » GOSEN/剛戦X SW 2.0号
リーダー» VARIAS/SEA BASS SHOCK LEADER 25id NYLON
ルアー » sasuke 120裂波.sasuke 140裂風.ビバノン.タフマニアデブル.チンパン.HRTM110.Arrow Head.BKS115.Tide Minnow Slim120・・・etc
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