Sotobo Rock Shore Game 2017 Part 3

結城 賢二

2017年02月12日 13:07

【僕らが自然にアジャストする事】




立春を過ぎると

春の訪れをほんの少しだけ感じる季節。

この日も終始GPVと睨めっこ。

数日吹いた低気圧による強い北風。

翌日は、次第に風も収まり凪予報と変わっていた。

しかし風と波が残っていたら、

午前だけでも勝負になる。

深夜に帰宅後、疲れが溜まった体は悲鳴をあげて

食事後に数時間の眠りに落ちた。

目が覚めると時計の針は3時を回っていた。

「行くの止めてこのまま二度寝しようか」

何度も頭の中で葛藤する。

しかし先日バラした魚が頭に浮かぶ。

真っ白なサラシの中で重く大きな魚体が

ヘッドシェイクをする姿が忘れられない。

僕は急いでフィールドへ向かったのだった。




通い慣れた道。

何年経っても磯に立つ前の

車内でのワクワクする気持ちは変わらない。

準備を済ませ早速フィールドを見渡すと

思い描いたサラシの広がり方だった。




釣り人なら理解してもらえるのか、

経験と感覚もあるが、

言うならばターゲットが居るなと思う第六感。

無駄打ちはしたくない。

心を落ち着かせてハエ根の位置。

流れの向き。

魚が居付いている場所を想像する。

ルアーはナチュラルな動きで僕が好きな

FCLLABO社 HRTM110YSをセレクト。

潮の流れに同調させながら、

ロッドの角度や向きを変えてマニュアル的に

ベイトがハエ根の影を背にして

泳いでいるイメージを演出する。

すると思い描いたトレースコースで

「ドス」っと深いバイトでロッドが、

気持ちよくベンディングカーブを描く。

ロッドのパワーと粘りを活かして楽にランディング。




気象情報を読んでポイントを選択し

思い描いたトレースコースにキャストして

マニュアル的にルアーを操作する。

ヒットに持ち込んだ瞬間に、

真っ白なサラシの中でテイルウォークする姿。

ファイトしてキャッチした時の爽快感と達成感は

今までの苦労なんて一瞬で吹き飛び、

何物にも代えられない気持ちの良さ。

一言「来て良かった。」

傷一つなく太い尾びれ




いつみても勇ましくて美しくカッコいい魚体に心底惚れる。




また会えた事に感謝。

更に次なるターゲットを狙いに行くが、

予想通りに風と波は収まりサラシは消えていった。

それでも数か所回るが、この日は干満の差が緩く

満潮から下げ狙いでは

潮位の関係でエントリーできなかった。

休憩を取り、昼過ぎにはこの日の釣りを終わらせた。

僕の一日早いバースデイフィッシュとなった一匹。




ケーキでは無く食卓にはヒラスズキ料理を楽しむ。

数日前に、K林さんから頂いた赤いキンメダイが

おめでたい色で食卓の華になる。




島風に甘めのベッコウ漬けにした、

どんぶりもこれまた旨い。




しっかりと締めたヒラスズキの造り。




雄町のまつもとが良く合う。

ヒラスズキのアラは、

キンメを煮付けて旨みが出た煮汁を

再度継ぎ足してアラ煮にした。




自然の恵みに感謝して

敬意をもって命をすべて美味しく頂いた。

そんなバースデイ。

食事を楽しみルアーを見ながら

次は、どのフィールドへ行こうか悩む僕だった。

-TACKLE DATA -

Rod: MC work's / WILD BREAKER 106R 10th Limited Edition
Reel: SHIMANO / Vanquish 4000XG
Line: SUNLINE / CAST AWAY 1.5号
Leader: VARIVAS / SEABASS SHOCK LEADER FLURO CARBON 22LB
Lure: ビバノン.タフマニアデブル.HRTM110YS.サスケSF-120裂波・・・etc



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