Izu Rock Shore Game 2017 Part 1

結城 賢二

2017年02月14日 23:34

【北西の風吹く春近し伊豆半島】




暦通りの2連休。

今年は祝日が土曜日の日が多く

土日休みの一般企業勤めの方には、

休日が少ないとこの事。

僕にとっては貴重な連休。

さて何処のフィールドに向かうか。

GPVを見ると伊豆半島側に強烈に吹く北西の風。

なかなか自分の休日と

北西の風向きが合う事なんて稀で、

予報を見ながら少しだけニヤニヤしてしまう僕が居た。

若い時は、週一回ペースで

往復400kmの伊豆日帰り釣行は、

楽勝だったのだが、ここ最近は体力的にも辛くなった。

2連休と北西の風の二つのプレゼントを貰い

僕は伊豆半島にジムニーを走らせるのだった。

夏以来の伊豆半島の旅。

順調にドライブをしていると

急に横滑りをして完全にハンドルを取ら

危なく転倒する所でヒヤッとした。

路面を見ると

前日の昼の雪で

日が当たらない山側や坂道は凍結していた。

マッドタイヤのジムニーはアイススケート状態。

時速20㎞以下で手に汗握りながら

なんとか難所を切り抜けたのだった。

そんなトラブルもあり、

フィールドに着いたのは8時を過ぎていた。

朝マズメを完全に逃したが、

1Day釣行では無いので焦りは全くなかった。

早々に準備を済ませて

その先は、天国か地獄か?登山の開始だ。

山を一つ抜けると海が見えてきた。




北西風が強烈に吹き付け

沖にはウサギが飛び交い

磯にはサラシが広がる。

これだけで僕は興奮してしまうのだから

本当にバカに付ける薬は無い。

逸る気を抑えて崖を下り




やっとの思いでポイントに到着する。

しかし休日と言う事もあり先行者が既に居た。

挨拶をすると一匹出たとの事だった。




理想的なサラシがポイントに常に入って来る。

これは頂いたと思ったのは、最初だけだった。

僕が入った時間は丁度上げ一杯。

下げてくれれば魚の付き場にルアーが届くのだが、

魚は必ず入っているはずだが、食わせられない。

これには参った。

このまま下げまで粘っても

一か所のポイントで終わってしまう。

久しぶりの伊豆釣行と言う事もあり

他の磯の状況も把握 したい。

僕は再度山を登り移動をする決意をした。




予報通りに次第に増すうねりと風。

二か所目を訪れると案の定先行者。

ここでも一本釣れてる様子だったが、

少しだけロッドを振らせてもらうが、

お目当てのポイントは、うねりが強すぎて入れなかった。

疲労困憊。

一先ず休憩をとり泥のように昼寝をする。

目覚ましで起こされて眠気を殺し

作戦を練り直し風向きと潮位を読み

次のポイントへ移動する。

先行者は居ない模様。

伊豆の険しい山を登り下りフィールドに到着すると




北西の風12m、波3m、強いうねり

瞬間風速は15m以上

セットの波は強烈だったが、

大岩の点在するフィールドには居る気配濃厚だった。




時間を増して更に大荒れになる予報だった。

上げ潮と言う事もありやれて数時間。

「ここで決めたい」

全身に波しぶきを浴びながら

アピール度の高いimaサスケ裂波SF-120をセットして

押し寄せる波の速さと強でスローに引ける限界の速度で

大岩と大岩の際をできるだけトレースしていく。

しかし反応が無かった。

少し移動をし打って行くと

この状況下で魚が落ち着いて付ける場所だろう

大岩の影にキャストしてルアーをトレースしてくれると

思い描いたように「ドス」っと気持ちよくヒット。

「やっぱり居た」

大荒れの中でのファイトは、

ヒラスズキ釣りの醍醐味。

ワイルドブレーカーのパワーと粘りで

楽に魚を誘導する。

ランディング場所を考え

波に乗せて無事にランディング。




サイズは大きくないが、

久しぶりに大好きな伊豆のヒラスズキに出会えて

思わず僕はガッツポーズ。

伊豆のグラマラスボディーは

何時まで見ても見とれてします程。

一息ついて

更に狙うが、大潮の上げ潮。

ポイントが少なくなり

次第に予想よりも早く

僕が見ても危険な荒れ方に変貌する。

この釣りは絶対に無理は禁物。

「もう一匹釣りたい」「釣りを続けたい」と言う気持ちを抑えて

僕は釣りを終わらせた。




車に戻り、明日の予報を再度確認すると

案の定、磯には立てない程の暴風と波の高さ。

素敵な一匹と出会えたし。

これも自然と遊ぶのには仕方ない事。

僕はハンドルを握り

のんびりと帰路の道へ向かった。

伊豆の素敵な大自然は何時来ても

僕を癒してくれて飽きないフィールドだ。

慎重に〆たヒラスズキを舌で味わう。




定番の昆布〆で冷酒。

ヒラスズキは皮が旨い。

皮付きで薄造りにしてしゃぶしゃぶにする。




ポン酢に一味、胡麻油に塩の二つのタレを用意して

レタスや水菜と一緒に食べる。




レタスのシャキシャキ感と

ヒラスズキの白身の甘さが堪らない。




大好きな日本酒を呑みながら

自然の恵みを存分に味わった数日間だった。

春近し伊豆半島。




河津桜が美しく咲き

狩野川も後一カ月で解禁する。

そして大好きなヒラスズキも。

行きたい会いたいターゲットは一杯だ。

-TACKLE DATA -

Rod: MC work's / WILD BREAKER 106R 10th Limited Edition
Reel: SHIMANO / Vanquish 4000XG
Line: TORAY / SEA BASS PE 1.5号
Leader: VARIVAS / SEABASS SHOCK LEADER FLURO CARBON 22LB
Lure: ビバノン.タフマニアデブル.HRTM110YS.サスケSF-120裂波・・・etc



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