2014年10月03日
Tamagawa River
【また春一番が吹く頃に…】
つい先日まで、蝉が鳴き響き、暑い夏を過ごしていたと思ったが、
金木犀の柔らかい香りが、街を包む季節になった。
道端には、紅色の彼岸花が美しく咲き、ススキの穂が乾いた秋風に揺れる。
今年最後の釣行は、東京の片隅のゴルジュの渓に車を走らせた。
林道を走ると週末の渓は、前日から入渓し
今年最後の釣行を楽しむアングラーの車が多数あった。
相当、叩かれてるのは一目瞭然だけれど
今日は、そんな事はどうでもいい。
山並みの少しだけ色付き始めた木々を眺めて
釣りの準備を始める。
車止めから林道を歩き、急な斜面をゆっくりと降りていくと見慣れた風景になる。
深い谷に覆いかぶさる木々の葉。
隙間からは、雲一つない秋空の青空が見える。
昨年の最後の釣行も同じ空だった。
空を見上げながらハートにも見えなくもない。
少し何かいい事がありそうだ。
今日で最後だから、いつもよりも少し頑張って奥に歩いて行こうと思う。
大きく深呼吸をして一年間の釣行を思い出しながら、丁寧に丁寧にキャストを繰り返す。
足元には真新しい足跡の数。
どれ位キャストしただろうか、やっと追いかけてくれた小さな山女魚。
明らかにプレッシャーで渋い渓だけれども、一匹の魚が追ってきてくれた事だけで
今日は、結構満足だったりしている。
まだまだ時間もある事だし、もう少し登ろう。
何度か高巻きをして登った先に
秋色に化粧をした美しい山女魚と出会った。
もう駄目かなっと思った所だっただけに、本当に嬉しい一匹。
優しい顔の一匹の山女魚に感謝して釣りを続ける。
人が流さないであろうラインを意識して
この一匹もぺっぴんさんだった。
決して大きくないけど2匹が、顔を出してくれただけで、僕の心は満たされていた。
今年の冬の大雪で倒れた大木に腰を掛けて休憩する。
お昼ご飯は、お手製の栗ご飯。
大自然の中で食べる昼食は、格別に美味しい。
澄み渡る青空の下で鳥の声を聴きなが、らしばし休憩。
休憩後、後少しだけ登ってみる事にする。
すると直ぐに、また一匹の山女魚と出会う事が出来た。
あの先を越えたら竿収だな。
偏光越しに水中の大岩をミノーがかすめると黒い影が見えた。
あれ、魚だよな。
少し僕の偏光では見にくかったのでもう一度、同じラインを通す事にした。
大岩を再度かすめるミノーに黒い影が飛び出したと同時に、ロッドが綺麗にベントカーブする。
少し流れの早い瀬だったのでバレるのが怖かったが、なんとかネットに入れた。
黒く逞しい魚体。
この深い谷の渓で育ってきた。
尺超えジャスト35cmの岩魚が出てくれた。
やっぱりいい事があった。
少しニヤニヤとしながら写真に収めている僕が居た。
僕の所に来てくれてありがとうと一言掛けて
岩魚は、ゆっくりとまた生まれ故郷の渓に帰って行った。
よし!今年はこれで終わり。
このまま戻るのも大分距離がある。
登れそうな急斜面を上がる。
予想通りに、先人の築いた道があり、これで林道に出れるとほっとする。
結構な距離を歩くとやっと林道に出れた。
よかった、無事に帰ってこれた。
車に戻り、帰り支度をすると、なんだか寂しくなってしまう。
この道も今年の春の大雪で、怖い思いをして通ったな。
今年は、3月の解禁日は、狩野川で過ごし、その後は、岩手の遠征を含めて
釣行回数こそ少なかったが、各地でいい出会いもあり素晴らしい釣りが出来た。
来年は、北関東や大好きな東北で、もっともっとロッドを振りたいと思う。
また春一番が吹く頃に…お会いしましょう。
-TACKLE DATA -
ロッド » SOULS/TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
リール » SHIMANO/TWINPOWER 2000HGS
ライン » VARIVAS/SUPER TROUT ADVANCE 4id
ルアー »Spino Minnow.HOBO.隼45型.D-INCITE44.麗's45 ・・・etc
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つい先日まで、蝉が鳴き響き、暑い夏を過ごしていたと思ったが、
金木犀の柔らかい香りが、街を包む季節になった。
道端には、紅色の彼岸花が美しく咲き、ススキの穂が乾いた秋風に揺れる。
今年最後の釣行は、東京の片隅のゴルジュの渓に車を走らせた。
林道を走ると週末の渓は、前日から入渓し
今年最後の釣行を楽しむアングラーの車が多数あった。
相当、叩かれてるのは一目瞭然だけれど
今日は、そんな事はどうでもいい。
山並みの少しだけ色付き始めた木々を眺めて
釣りの準備を始める。
車止めから林道を歩き、急な斜面をゆっくりと降りていくと見慣れた風景になる。
深い谷に覆いかぶさる木々の葉。
隙間からは、雲一つない秋空の青空が見える。
昨年の最後の釣行も同じ空だった。
空を見上げながらハートにも見えなくもない。
少し何かいい事がありそうだ。
今日で最後だから、いつもよりも少し頑張って奥に歩いて行こうと思う。
大きく深呼吸をして一年間の釣行を思い出しながら、丁寧に丁寧にキャストを繰り返す。
足元には真新しい足跡の数。
どれ位キャストしただろうか、やっと追いかけてくれた小さな山女魚。
明らかにプレッシャーで渋い渓だけれども、一匹の魚が追ってきてくれた事だけで
今日は、結構満足だったりしている。
まだまだ時間もある事だし、もう少し登ろう。
何度か高巻きをして登った先に
秋色に化粧をした美しい山女魚と出会った。
もう駄目かなっと思った所だっただけに、本当に嬉しい一匹。
優しい顔の一匹の山女魚に感謝して釣りを続ける。
人が流さないであろうラインを意識して
この一匹もぺっぴんさんだった。
決して大きくないけど2匹が、顔を出してくれただけで、僕の心は満たされていた。
今年の冬の大雪で倒れた大木に腰を掛けて休憩する。
お昼ご飯は、お手製の栗ご飯。
大自然の中で食べる昼食は、格別に美味しい。
澄み渡る青空の下で鳥の声を聴きなが、らしばし休憩。
休憩後、後少しだけ登ってみる事にする。
すると直ぐに、また一匹の山女魚と出会う事が出来た。
あの先を越えたら竿収だな。
偏光越しに水中の大岩をミノーがかすめると黒い影が見えた。
あれ、魚だよな。
少し僕の偏光では見にくかったのでもう一度、同じラインを通す事にした。
大岩を再度かすめるミノーに黒い影が飛び出したと同時に、ロッドが綺麗にベントカーブする。
少し流れの早い瀬だったのでバレるのが怖かったが、なんとかネットに入れた。
黒く逞しい魚体。
この深い谷の渓で育ってきた。
尺超えジャスト35cmの岩魚が出てくれた。
やっぱりいい事があった。
少しニヤニヤとしながら写真に収めている僕が居た。
僕の所に来てくれてありがとうと一言掛けて
岩魚は、ゆっくりとまた生まれ故郷の渓に帰って行った。
よし!今年はこれで終わり。
このまま戻るのも大分距離がある。
登れそうな急斜面を上がる。
予想通りに、先人の築いた道があり、これで林道に出れるとほっとする。
結構な距離を歩くとやっと林道に出れた。
よかった、無事に帰ってこれた。
車に戻り、帰り支度をすると、なんだか寂しくなってしまう。
この道も今年の春の大雪で、怖い思いをして通ったな。
今年は、3月の解禁日は、狩野川で過ごし、その後は、岩手の遠征を含めて
釣行回数こそ少なかったが、各地でいい出会いもあり素晴らしい釣りが出来た。
来年は、北関東や大好きな東北で、もっともっとロッドを振りたいと思う。
また春一番が吹く頃に…お会いしましょう。
-TACKLE DATA -
ロッド » SOULS/TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
リール » SHIMANO/TWINPOWER 2000HGS
ライン » VARIVAS/SUPER TROUT ADVANCE 4id
ルアー »Spino Minnow.HOBO.隼45型.D-INCITE44.麗's45 ・・・etc
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Posted by 結城 賢二 at 00:55
│Japan Trout