Let's walk mòre slówly

【初夏の匂いを感じた心地よい春の一日】




「普段行かない支流に出掛けよう。」

そんな事を急に思って車を走らせた今回の釣行。

フィールドに出掛ける時は、何時も夜明け前

車を走らせていると日に日に

日の出の時間が早くなって行くのが感じられる。

あと数ヶ月もすれば今年も大好きな夏がやってくる。

たどり着いたのは、普段は素通りする支流。

林道から降りれる所を探し急斜面を下る。

とても歩きづらく大岩で高低差がある渓。




水量も乏しく序盤から戸惑いもあったが、冒険して登って行く事にした。

フェルトにスタッドを打っているが、しかし滑る岩だ。

何度も何度も危なかったが…一度目のドボン。

危なくウェダーには少しの水の侵入で防げた。

テンポよく打っていくが、魚影も一向に見えない。

足跡も確かにあるので抜かれているとは思うが、

それにしても生命感が無い渓。

たまに15ｃｍ程のチビが追ってくるが、直ぐに引き返す。

高低差が大きく殆どルアーを引くスペースが無く

「この先もこのままなのか？」

自問自答しながら登る事にした。

しかし今日は、睡眠時間が2時間程だからだろうか、自分の釣りのリズムが掴めない。

滑る事数回、尻餅をついたり、利き腕の肘を強打したり。

際どいところにキャストが決まらない。

キャストミス、ライントラブル、ラインがガイドに絡まる色々な事が重なる。

そして再度のドボン。

大岩が高低差と重なり、体力をじわじわと消耗していく。

もう大分登ったが、渓相は入渓地点から変わらず。

4時間程頑張って登ったが、

時たま小さな魚がルアーを追ってくるがチェイスのみで

ノーヒットでこの支流を退渓した。

車に戻り、何処に入ろうか悩んだが、前回の釣行の上流部を目指し

残りの時間釣りをする事にした。

林道をひたすら歩くとヤマツツジが美しく咲き




緑色の若葉が茶色だった山に彩を与える。

入渓地点の崖を降りると、数日の雨の影響だろうか、渓は若干増水していたが

逆にいい感じの薄濁りで期待が膨らむ。

程なくして岩影を通すとギラっと良型のヤマメがヒットするがランディング手前でバラシ。

この後も20ｃｍ後半のヤマメを立て続けにバラスしてしまう。

食い方は、高活性なのに僕のリズムが合わない。

しかし本当に今日の僕はダメな一日で

3度目の正直ならぬ4度目の正直でまた良型がヒット。

いい引きで楽しませてくれランディングしメジャーで計ると27ｃｍの美しいヤマメ。

カメラを取り出して写真を撮ろうとすると、元気よくネットから抜け出してリリース。

何をやってるんだ。

朝から高低差の渓で歩き回って足がそろそろ限界に近づいてきた。

「絶対無理はしない」

この言葉だけは頭から離れたらダメだ。

次、高巻きするようだったら引き返そうと思っていた。

丁寧に慎重に流すと素直に美しいヤマメが顔を出す。




いい顔している。

魚が居れば、獰猛にルアーを追ってくる。







3匹程釣って楽しい時間はあっと言う間に終わる。

すぐ目の前は、大自然が作り上げたゴルジュの谷の壁。

今日のゲームはここまで。

疲れた時は、絶対に無理して深追いしない。

山に入る時の鉄則だ。

シーズンは長い。

また遊びに来ればいいんだから。




山を登り林道に出ると少しだけ初夏の香りがした。

-TACKLE DATA -

ロッド　» SOULS/TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
リール　» SHIMANO/TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
ライン　» VARIVAS/SUPER TROUT ADVANCE　4id
ルアー　»Ｒｏｕｇh Stream Minnow50.Matt/Homura50s.Spino Minnow/fat50s.ITOCRAFT/BOWIE・・etc



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