2015年04月14日
Tamagawa River
【ネイティブ鱒の輝き】

街の桜も散り、春雨が降る程に木々の若葉が色鮮やかになって行くのが分かる。
数日間雨が続き、久しぶりに
心地よい南風が吹き、穏やかな春の日差しを感じる一日。
安易に人を寄せ付けない深く険しいゴルジュの谷に行ってきた。
日曜日と言う事もあり、途中の本流や支流の下流域は車が並んでいたが、
僕が目指す支流はまだまだ先。
細い林道をジムニーでひたすら走ると、目的地の車止めに到着する。
生憎、車止めには、先行者の車が一台止まっていたが、この水域は数本の支流が入っており
到底、一日では回りきれない程険しく深いので
先行者にも出くわす事も滅多にない。
準備を済ませ、車止めから林道をひたすら歩く。
少し歩くと開けた木々の隙間から渓を眺めると
のんびりと泳いでるヤマメが確認できる。

「軽く尺は有る」
ゆっくり泳いでいるヤマメは、なかなかルアーで釣るのが難しいのは知っているが、
放流が全く無いこの渓で、このサイズの魚がしっかり成長して生きている事を再確認する。
30分程歩くと今回の入渓地点に到着する。
昨年の2014年〆の釣行以来でワクワクする。
崖と見間違う程の急な斜面を、慎重に一歩一歩焦らずに降りる。
やっと谷の底に降りると、そこには独特の雰囲気を出すゴルジュの渓がある。
冷たい空気に暗い位の世界で少し怖ささえ覚える。

丁寧にテンポよくキャストして行くと
早速チビ岩魚のチェイスがある。
しかしここからが長かった。
低水温の影響か、前回の釣行のようにチェイスの数も無く。
追っても一度きりで、針先までが遠い。
プレッシャーよりは、活性が低くてミノーを追いきれないと言うべきか、
アップで釣り登るのは厳しい感覚さえ覚える。
2時間程登り、ゴルジュを高巻きする事数回。
今日はダメかも知れないと思った所で今日の一匹目が出た。

小さな岩魚だったが、長いこと歩いただけにとても嬉しい一匹だった。
この後も、渋い状況は変わりなかったが、
この渓に来るたびに良い思いをさせてくれる
流れのカーブに丁度横たわる倒木の影にミノーを通すと
軽く針に触るのがロッドに伝わり
明らかに尺はありそうなサイズのヤマメが水中でギラっと反転する。
「デカイ」その姿に少し動揺が隠せず、手が震えた。
数匹居ないかと同じコースを通すが、これっきりで2度と出る事はなかった。
何時もなら入渓地点まで戻るが、先ほどの事もあり
今日は、もう少し頑張る事にした。

20cm前後のヤマメが追って来た所で、立ち位置を変えて
ダウンにキャストしてFAT LOACHを岩陰にしつこく通すとヒット。
やっぱり低水温が原因の低活性な魚たち
少し深みのある連続した水中に岩が入る流れの中で「コン」と気持ちの良いアタリで
ロッドを曲げたのは、26cmの傷一つない美しい姿のヤマメ。



この地で孵化し生まれ育った魚体は傷一つ無く、美しさの中に逞しさを感じた。
「これが釣りたかったんだ」
何度見てもネイティブ鱒の美しさは圧巻の一言だと思う。
ここまで登ってきた甲斐が本当にあった。
この一匹に出会えて満足の一日だったが、無理をしない程度に登る事にした。
気温も上がり、水生昆虫がハッチしし出すと若干だが、活性も上がった気がする。

どのヤマメも本当に美しい姿に心が癒される。

少し休憩をしながら、日常から離れた大自然での釣りを堪能する。


ポツリポツリと顔を出すヤマメたち



入渓して7時間が過ぎ大分登ってきた。
流石に足にも疲れが出てきたので無理は絶対してはいけない。
そろそろ終わりにしようと決めた。
26cmが出たポイントに良く似たスポットを一発で通すと「コン」
心地よい引きでネットに入ったのは、
25cm程の傷一つないヒレピンの見とれてしまう程のパーマークが美しいヤマメだった。


「ありがとうと」一言声を掛けると勢いよく生まれた渓に元気に戻って行った。

今回は大分登ったので入渓地点には、戻らずに退渓出来そうな所を探し
安全を確認しながらなんとか林道に抜けた。

何処で釣れても同じヤマメには、変わりない。
しかしゴルジュの谷のネイティブ鱒は美しく輝いていた。
自然の恩恵に感謝。
-TACKLE DATA -
ロッド » SOULS/TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
リール » SHIMANO/TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
ライン » VARIVAS/SUPER TROUT ADVANCE 4id
ルアー »Rough Stream Minnow50.Matt/Homura50s.Spino Minnow/fat50s.ITOCRAFT/BOWIE・・etc

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街の桜も散り、春雨が降る程に木々の若葉が色鮮やかになって行くのが分かる。
数日間雨が続き、久しぶりに
心地よい南風が吹き、穏やかな春の日差しを感じる一日。
安易に人を寄せ付けない深く険しいゴルジュの谷に行ってきた。
日曜日と言う事もあり、途中の本流や支流の下流域は車が並んでいたが、
僕が目指す支流はまだまだ先。
細い林道をジムニーでひたすら走ると、目的地の車止めに到着する。
生憎、車止めには、先行者の車が一台止まっていたが、この水域は数本の支流が入っており
到底、一日では回りきれない程険しく深いので
先行者にも出くわす事も滅多にない。
準備を済ませ、車止めから林道をひたすら歩く。
少し歩くと開けた木々の隙間から渓を眺めると
のんびりと泳いでるヤマメが確認できる。

「軽く尺は有る」
ゆっくり泳いでいるヤマメは、なかなかルアーで釣るのが難しいのは知っているが、
放流が全く無いこの渓で、このサイズの魚がしっかり成長して生きている事を再確認する。
30分程歩くと今回の入渓地点に到着する。
昨年の2014年〆の釣行以来でワクワクする。
2014/10/03
崖と見間違う程の急な斜面を、慎重に一歩一歩焦らずに降りる。
やっと谷の底に降りると、そこには独特の雰囲気を出すゴルジュの渓がある。
冷たい空気に暗い位の世界で少し怖ささえ覚える。

丁寧にテンポよくキャストして行くと
早速チビ岩魚のチェイスがある。
しかしここからが長かった。
低水温の影響か、前回の釣行のようにチェイスの数も無く。
追っても一度きりで、針先までが遠い。
プレッシャーよりは、活性が低くてミノーを追いきれないと言うべきか、
アップで釣り登るのは厳しい感覚さえ覚える。
2時間程登り、ゴルジュを高巻きする事数回。
今日はダメかも知れないと思った所で今日の一匹目が出た。

小さな岩魚だったが、長いこと歩いただけにとても嬉しい一匹だった。
この後も、渋い状況は変わりなかったが、
この渓に来るたびに良い思いをさせてくれる
流れのカーブに丁度横たわる倒木の影にミノーを通すと
軽く針に触るのがロッドに伝わり
明らかに尺はありそうなサイズのヤマメが水中でギラっと反転する。
「デカイ」その姿に少し動揺が隠せず、手が震えた。
数匹居ないかと同じコースを通すが、これっきりで2度と出る事はなかった。
何時もなら入渓地点まで戻るが、先ほどの事もあり
今日は、もう少し頑張る事にした。

20cm前後のヤマメが追って来た所で、立ち位置を変えて
ダウンにキャストしてFAT LOACHを岩陰にしつこく通すとヒット。
やっぱり低水温が原因の低活性な魚たち
少し深みのある連続した水中に岩が入る流れの中で「コン」と気持ちの良いアタリで
ロッドを曲げたのは、26cmの傷一つない美しい姿のヤマメ。



この地で孵化し生まれ育った魚体は傷一つ無く、美しさの中に逞しさを感じた。
「これが釣りたかったんだ」
何度見てもネイティブ鱒の美しさは圧巻の一言だと思う。
ここまで登ってきた甲斐が本当にあった。
この一匹に出会えて満足の一日だったが、無理をしない程度に登る事にした。
気温も上がり、水生昆虫がハッチしし出すと若干だが、活性も上がった気がする。

どのヤマメも本当に美しい姿に心が癒される。

少し休憩をしながら、日常から離れた大自然での釣りを堪能する。


ポツリポツリと顔を出すヤマメたち



入渓して7時間が過ぎ大分登ってきた。
流石に足にも疲れが出てきたので無理は絶対してはいけない。
そろそろ終わりにしようと決めた。
26cmが出たポイントに良く似たスポットを一発で通すと「コン」
心地よい引きでネットに入ったのは、
25cm程の傷一つないヒレピンの見とれてしまう程のパーマークが美しいヤマメだった。


「ありがとうと」一言声を掛けると勢いよく生まれた渓に元気に戻って行った。

今回は大分登ったので入渓地点には、戻らずに退渓出来そうな所を探し
安全を確認しながらなんとか林道に抜けた。

何処で釣れても同じヤマメには、変わりない。
しかしゴルジュの谷のネイティブ鱒は美しく輝いていた。
自然の恩恵に感謝。
-TACKLE DATA -
ロッド » SOULS/TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
リール » SHIMANO/TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
ライン » VARIVAS/SUPER TROUT ADVANCE 4id
ルアー »Rough Stream Minnow50.Matt/Homura50s.Spino Minnow/fat50s.ITOCRAFT/BOWIE・・etc

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Posted by 結城 賢二 at 09:36
│Japan Trout