2016年12月28日
Sotobo Ajing
【攻めと待ち】
十二月中旬。
僕は4連休だった。
伊豆の磯へ車中泊の旅に
出掛けようと考えていたが、
天気予報は生憎のベタ凪。
そう上手く行かないのも
この釣りの難しさでもあり楽しさでもある。
初日は、年末と言う事もあり
お酒を楽しみ。
翌日の夜からのんびりと
外房へジムニーを走らせた。
エステルラインに1g前後のジグヘッド
久しぶりのライトタックルでアジングを楽しむ予定だ。
まずは状況も判らず、
とある漁港で朝マズメの回遊を待つ。
美しい朝日が迎えてくれたが、
アジは待てども訪れず。
それでも僕はキャストを続けたが、
緩い潮の流れと
生命観の乏しい海面。
ボトム付近を責めれば
愛くるしい顔のアナハゼの姿。
今日は鯵は姿を見せないのか。
粘るのか引き際か、
今までの経験を再度振り返り
1キャスト1キャスト考える。
その間にもヒットしてくれたのは、
「よし移動しよう。」
僕は鯵探しの旅に出掛ける。
一個一個漁港を走り、
釣り人の生の声を聞き情報収集。
それでも頭の中では
1か所で待つべきか、見つけに行くか
気が付けばハンドルを握りRUNGUNし
昼が過ぎていた。
久しぶりの鯵を探す旅。
ロッドも振ってないし、釣果も無し。
今の時代、ネットで調べれば
効率が良いのは明らか
でも僕はへそ曲がりなので
その行為が大嫌いだ。
現場の声と自分の足で探すからこそ
釣りは、無限の楽しさが広がると信じている。
そしてだからこそ
飽きずに何十年も釣りを続けてきた。
行きついた一つの漁港。
直ぐに答えは帰ってきた。
縦の釣りで掛ける楽しさ。
久しぶりの鯵の引きと感覚。
小さな鯵に心から喜びを感じる。
「よっしゃ!」心の中でガッツポーズ。
全てが報われる瞬間だ。
立て続けにポツリポツリと続く。
しかしその後は...静まり返る海。
またもや待つべきか、移動するべきか、
自問自答が始まる。
何時間キャストし続けただろうか
西の空が茜色に染まっても
鯵が僕の前に訪れる事は無かった。
そして諦めと溜息がまじる
「完全に外した。」
辺りは暗くなり日没の瞬間に
今までとの感情と裏腹に
水面下には、真っ黒になるほどの
鯵の群れが絨毯のように広がっていた。
僕は狩猟本能を搔き立てられかの如く
夢中で鯵釣りに没頭していた。
今までの苦労が一瞬で吹き飛ぶ。
直ぐにバケツは満杯になり。
気が付けば8Lのクーラーは満タンになり。
食べるのには十分すぎる釣果となり
ストップフィッシング。
一歩間違えれば、貧果だった釣行。
1か所で何時間も待って
諦めなくて本当に良かった。
毎回、素晴らしい釣りが出来るとは限らない。
テクニック論を語っても魚は釣れないと思う。
フィールドに向かい自分で魚を見つけ
考えて引き当てる喜びは、
ショアの釣りの最大の醍醐味だと
再認識させられた。
フィールドには、
何時もドラマが待っている。
鮮度抜群の釣り物鯵は、
勿論、刺身が美味い。
カマスの皮を炙れば、
脂がジュワット出てくる程。
山本のブラックが良く合う。
タタキ丼には切胡麻と大葉と
この時期の新生姜を混ぜて爽やかに。
ぷりぷりの鯵の身が溜まらない。
2度揚げをしたり
手間が掛かるが、ご飯にもお酒にも合う
大好きな南蛮漬けを仕込む。
お酒が止まらなくなる。
カマスは定番の干物に
鯵の中骨も干せば
立派な酒の肴になる。
ハタハタの明太漬けと醤油漬け
そしてカマスの一夜干し。
こんな朝食が出来るのも
釣り人の特権なのかもしれない。
最後はアジフライ
これを食べてしまうと
市販品が食べれなくなってしまう。
別物としか思えない絶品。
自然の恵みに感謝した。
そんな素敵な釣行だった。
-TACKLE DATA -
Rod: FISING PRO SHOP SAKURAYAMA / AJITO / AJT-66FS BLIZZARD
Reel: SHIMANO / TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房(楓瘤)
Line: VARIVAS / AJING MASTER 0.3号
Leader: VARIVAS / Mebaru Gate FLUORO 3LB
Lure: Aji Adder.Aji Meat.Peraringer.34 Octpus・・・etc
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十二月中旬。
僕は4連休だった。
伊豆の磯へ車中泊の旅に
出掛けようと考えていたが、
天気予報は生憎のベタ凪。
そう上手く行かないのも
この釣りの難しさでもあり楽しさでもある。
初日は、年末と言う事もあり
お酒を楽しみ。
翌日の夜からのんびりと
外房へジムニーを走らせた。
エステルラインに1g前後のジグヘッド
久しぶりのライトタックルでアジングを楽しむ予定だ。
まずは状況も判らず、
とある漁港で朝マズメの回遊を待つ。
美しい朝日が迎えてくれたが、
アジは待てども訪れず。
それでも僕はキャストを続けたが、
緩い潮の流れと
生命観の乏しい海面。
ボトム付近を責めれば
愛くるしい顔のアナハゼの姿。
今日は鯵は姿を見せないのか。
粘るのか引き際か、
今までの経験を再度振り返り
1キャスト1キャスト考える。
その間にもヒットしてくれたのは、
「よし移動しよう。」
僕は鯵探しの旅に出掛ける。
一個一個漁港を走り、
釣り人の生の声を聞き情報収集。
それでも頭の中では
1か所で待つべきか、見つけに行くか
気が付けばハンドルを握りRUNGUNし
昼が過ぎていた。
久しぶりの鯵を探す旅。
ロッドも振ってないし、釣果も無し。
今の時代、ネットで調べれば
効率が良いのは明らか
でも僕はへそ曲がりなので
その行為が大嫌いだ。
現場の声と自分の足で探すからこそ
釣りは、無限の楽しさが広がると信じている。
そしてだからこそ
飽きずに何十年も釣りを続けてきた。
行きついた一つの漁港。
直ぐに答えは帰ってきた。
縦の釣りで掛ける楽しさ。
久しぶりの鯵の引きと感覚。
小さな鯵に心から喜びを感じる。
「よっしゃ!」心の中でガッツポーズ。
全てが報われる瞬間だ。
立て続けにポツリポツリと続く。
しかしその後は...静まり返る海。
またもや待つべきか、移動するべきか、
自問自答が始まる。
何時間キャストし続けただろうか
西の空が茜色に染まっても
鯵が僕の前に訪れる事は無かった。
そして諦めと溜息がまじる
「完全に外した。」
辺りは暗くなり日没の瞬間に
今までとの感情と裏腹に
水面下には、真っ黒になるほどの
鯵の群れが絨毯のように広がっていた。
僕は狩猟本能を搔き立てられかの如く
夢中で鯵釣りに没頭していた。
今までの苦労が一瞬で吹き飛ぶ。
直ぐにバケツは満杯になり。
気が付けば8Lのクーラーは満タンになり。
食べるのには十分すぎる釣果となり
ストップフィッシング。
一歩間違えれば、貧果だった釣行。
1か所で何時間も待って
諦めなくて本当に良かった。
毎回、素晴らしい釣りが出来るとは限らない。
テクニック論を語っても魚は釣れないと思う。
フィールドに向かい自分で魚を見つけ
考えて引き当てる喜びは、
ショアの釣りの最大の醍醐味だと
再認識させられた。
フィールドには、
何時もドラマが待っている。
鮮度抜群の釣り物鯵は、
勿論、刺身が美味い。
カマスの皮を炙れば、
脂がジュワット出てくる程。
山本のブラックが良く合う。
タタキ丼には切胡麻と大葉と
この時期の新生姜を混ぜて爽やかに。
ぷりぷりの鯵の身が溜まらない。
2度揚げをしたり
手間が掛かるが、ご飯にもお酒にも合う
大好きな南蛮漬けを仕込む。
お酒が止まらなくなる。
カマスは定番の干物に
鯵の中骨も干せば
立派な酒の肴になる。
ハタハタの明太漬けと醤油漬け
そしてカマスの一夜干し。
こんな朝食が出来るのも
釣り人の特権なのかもしれない。
最後はアジフライ
これを食べてしまうと
市販品が食べれなくなってしまう。
別物としか思えない絶品。
自然の恵みに感謝した。
そんな素敵な釣行だった。
-TACKLE DATA -
Rod: FISING PRO SHOP SAKURAYAMA / AJITO / AJT-66FS BLIZZARD
Reel: SHIMANO / TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房(楓瘤)
Line: VARIVAS / AJING MASTER 0.3号
Leader: VARIVAS / Mebaru Gate FLUORO 3LB
Lure: Aji Adder.Aji Meat.Peraringer.34 Octpus・・・etc
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Posted by 結城 賢二 at 09:33
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