2017年05月14日
Tochigi Nakagawa / Yukawa River ①
【Oゼロから歩く渓と春の出会い ①】

ゴールデンウィーク前半戦は長野で過ごし。
中一日、仕事をしながら考える事は、
今夜から「何処へ行こうか」
海にも山にも行きたいフィールドは沢山ある。
しかし都内からも数時間と近く
実家のある、東北に帰る時には、通り過ぎる北関東の渓。
このタイミングで3日間、
ゆっくり歩いてみようと思う気持ちが強かった。
深夜に支度を済ませて僕は、
那珂川水系に向かう事にした。
都内から4号線をひた走る。
下道で3時間弱で那須町に辿り着く。
朝マズメも過ぎてお目当てのボサ川下流に辿り着く。
河川近辺の商店で魚券を購入して
店主に状況を聞いてみる。
「今年は竹の子食べに来ている熊が多いから上流は気を付けな」と
言葉をもらった。

今回の旅は、前情報は無く、すべてがゼロからのスタート。
土地勘も入渓地点全く分からない。
誰かにガイドやネットでの情報収集。
そんな釣りに喜びを覚えなくなった。
だから原点に戻り足で稼ぎ釣りをする。
下流から入るが、魚の気配は乏しい。

さらに中流域に移動する。
橋があれば、橋から渓の様子を観察する。
流れ方や地形や流入河川。
それでも歩かないと分からない事だらけ。
渇水で二つに流れが分かれ両方とも細い流れに
更にボサが激しく、なかなかルアーには難しい状況。

魚の姿が見れれば、モチベーションも上がるのだが、
一向に魚の気配も感じられなかった。
踏み後もあるので、大分プレッシャーもあるのだろう。
定番の堰堤を探れば、
ようやく小さな小さなヤマメ達が、遊んでくれるが、

直ぐに外れるようなサイズばかり。
なんとか那珂川水系のヤマメをカメラに収める事が出来た。

更に上流まで登る事にするが、渋い状況は変わらず。
頑張って歩き続けると、
ボサも少なくなり、渓相も変わり、
少しは、僕が好きな楽しそうな流れに変ると
距離を取り、ロングディスタンスでコースに入れると、
良いサイズのヤマメからのコンタクト。
しかし二度目は無い状況。
少ないチャンスで何度か、良型のヤマメを掛けたのだが、
針先をついばむような食い方が多く
良く針から外れる事が多かった。
使用しているライトアクションの張りのあるブランクのロッドは、
今日の状況下には、適していないのは明らかではあった。
バレる程に独り言も多くなり、しばし山を覗くと
春の山の恵みが顔を出していた。
「少しおがりすぎ」だけどね。
1人で晩酌に楽しむ量を頂いた。

SIMMSのゲームベストの背中のバック
にたらんぼを詰めて
一休憩して僕は、また歩いた。
ちょっと好きなライン。
スッとキャストが決まり、着水後にベールを返して
1~2回のトウィッチで「ドスッと」
重量感のあるヒット。
気持ちよく曲がるロッド。
手に汗握るファイトで
顔を見せたのは、なんとも美しい雄の岩魚。
下流に移動しながら
無事にネットに入れてホットした僕と
荒い呼吸をしている尺岩魚。

こんな表現が、合っているか?
「どうしようもなく、何かこの魚はカッコいいぞ」

過去に何匹も尺岩魚とは、出会っているが、
確かに源流域の真っ黒な痩せた、三又口の雄岩魚もカッコいい。
でもこの魚は、風格のある色と顔付きだった。

Thank you またね!

のんびりとまた自分の棲み処に返っていった。
ここまで歩くのは本当に疲れたが、
一瞬でその疲れが飛んでいった。
そんな幸せな満足な気持ちに満たされて。
最上流部まで歩いていった。
結局この後には、一匹の岩魚に会い

この渓を後にした。
那須の清々しい高原の気候と、風景はとても気持ちが良い。

車に戻ると、時刻は4時。
近場の里川を回ろうと思ったが、
翌日入る予定の本流最上流部に移動し
車中泊の準備をする事にした。
ダムを越えて1時間程走ると
お目当ての本流上流に到着した。

奥山放獣が行われている地域。
今年は熊の目撃報告も多く。
商店の店主も気を付けろと忠告を頂いていた。
熊の恐怖もあるが、この美しい流れを見れば期待が膨らむ。

車中泊の準備を整え
早めの夕食を取りながら、乾杯する。
暗くなるまで外で飲み。

暗くなれば、車内に入り
携帯もラジオも繋がらない世界で一人酒。

さて明日はどんな釣りが出来るのだろうか、
酔いつぶれてシェラフで気持ちよく眠る僕だった。
-TACKLE DATA -
Rod: SOULS / TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
Reel: SHIMANO / TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
Line: APPLAUD / GT-R Trout Edition 4LB
Lure: Buddy 50s.Rough Stream Minnow50.Matt Homura50s.Spino Minnow fat50s.slim50s.・・etc

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ゴールデンウィーク前半戦は長野で過ごし。
中一日、仕事をしながら考える事は、
今夜から「何処へ行こうか」
海にも山にも行きたいフィールドは沢山ある。
しかし都内からも数時間と近く
実家のある、東北に帰る時には、通り過ぎる北関東の渓。
このタイミングで3日間、
ゆっくり歩いてみようと思う気持ちが強かった。
深夜に支度を済ませて僕は、
那珂川水系に向かう事にした。
都内から4号線をひた走る。
下道で3時間弱で那須町に辿り着く。
朝マズメも過ぎてお目当てのボサ川下流に辿り着く。
河川近辺の商店で魚券を購入して
店主に状況を聞いてみる。
「今年は竹の子食べに来ている熊が多いから上流は気を付けな」と
言葉をもらった。

今回の旅は、前情報は無く、すべてがゼロからのスタート。
土地勘も入渓地点全く分からない。
誰かにガイドやネットでの情報収集。
そんな釣りに喜びを覚えなくなった。
だから原点に戻り足で稼ぎ釣りをする。
下流から入るが、魚の気配は乏しい。

さらに中流域に移動する。
橋があれば、橋から渓の様子を観察する。
流れ方や地形や流入河川。
それでも歩かないと分からない事だらけ。
渇水で二つに流れが分かれ両方とも細い流れに
更にボサが激しく、なかなかルアーには難しい状況。

魚の姿が見れれば、モチベーションも上がるのだが、
一向に魚の気配も感じられなかった。
踏み後もあるので、大分プレッシャーもあるのだろう。
定番の堰堤を探れば、
ようやく小さな小さなヤマメ達が、遊んでくれるが、

直ぐに外れるようなサイズばかり。
なんとか那珂川水系のヤマメをカメラに収める事が出来た。

更に上流まで登る事にするが、渋い状況は変わらず。
頑張って歩き続けると、
ボサも少なくなり、渓相も変わり、
少しは、僕が好きな楽しそうな流れに変ると
距離を取り、ロングディスタンスでコースに入れると、
良いサイズのヤマメからのコンタクト。
しかし二度目は無い状況。
少ないチャンスで何度か、良型のヤマメを掛けたのだが、
針先をついばむような食い方が多く
良く針から外れる事が多かった。
使用しているライトアクションの張りのあるブランクのロッドは、
今日の状況下には、適していないのは明らかではあった。
バレる程に独り言も多くなり、しばし山を覗くと
春の山の恵みが顔を出していた。
「少しおがりすぎ」だけどね。
1人で晩酌に楽しむ量を頂いた。

SIMMSのゲームベストの背中のバック
にたらんぼを詰めて
一休憩して僕は、また歩いた。
ちょっと好きなライン。
スッとキャストが決まり、着水後にベールを返して
1~2回のトウィッチで「ドスッと」
重量感のあるヒット。
気持ちよく曲がるロッド。
手に汗握るファイトで
顔を見せたのは、なんとも美しい雄の岩魚。
下流に移動しながら
無事にネットに入れてホットした僕と
荒い呼吸をしている尺岩魚。

こんな表現が、合っているか?
「どうしようもなく、何かこの魚はカッコいいぞ」

過去に何匹も尺岩魚とは、出会っているが、
確かに源流域の真っ黒な痩せた、三又口の雄岩魚もカッコいい。
でもこの魚は、風格のある色と顔付きだった。

Thank you またね!

のんびりとまた自分の棲み処に返っていった。
ここまで歩くのは本当に疲れたが、
一瞬でその疲れが飛んでいった。
そんな幸せな満足な気持ちに満たされて。
最上流部まで歩いていった。
結局この後には、一匹の岩魚に会い

この渓を後にした。
那須の清々しい高原の気候と、風景はとても気持ちが良い。

車に戻ると、時刻は4時。
近場の里川を回ろうと思ったが、
翌日入る予定の本流最上流部に移動し
車中泊の準備をする事にした。
ダムを越えて1時間程走ると
お目当ての本流上流に到着した。

奥山放獣が行われている地域。
今年は熊の目撃報告も多く。
商店の店主も気を付けろと忠告を頂いていた。
熊の恐怖もあるが、この美しい流れを見れば期待が膨らむ。

車中泊の準備を整え
早めの夕食を取りながら、乾杯する。
暗くなるまで外で飲み。

暗くなれば、車内に入り
携帯もラジオも繋がらない世界で一人酒。

さて明日はどんな釣りが出来るのだろうか、
酔いつぶれてシェラフで気持ちよく眠る僕だった。
-TACKLE DATA -
Rod: SOULS / TROUT FINALIST EXPLORER 50LS Ver2
Reel: SHIMANO / TWINPOWER 2000HGS×わたらせ樹脂工房 楓瘤
Line: APPLAUD / GT-R Trout Edition 4LB
Lure: Buddy 50s.Rough Stream Minnow50.Matt Homura50s.Spino Minnow fat50s.slim50s.・・etc

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Posted by 結城 賢二 at 21:27
│Japan Trout