2018年04月25日
Nagano Mountain Stream
【山間部の里川を歩く2日間】
街路樹の緑が、日に日に濃くなり
花々が色鮮やかになって行くのが分かる。
ツツジや藤の花が美しい季節。
今年の冬は、寒冬だったが、
春を迎えると一気に気温も高くなり、
4月だというのに、夏日を迎える日もある程だった。
そんな穏やかな春の日に、
山間部の里川でキャンプをして過ごそうと
深夜にジムニーを走らせた。
高速は使わずに、県を跨いで
峠を数か所越えるルート。
鹿、野うさぎ、たぬき、ハクビシン、リスと多くの動物達が、
深夜の峠道で歓迎してくれる。
いや、心臓が飛び出しそうな程、驚かしてくれるのが正しい。
野うさぎは、可愛いけど。
秩父の山を越え、群馬に抜けると、次は長野へ抜ける難所。
しかし、ここでトラブル発生。
調子よく峠を途中まで登るとゲートが封鎖。
なんと、2日後に冬季封鎖が解除との事。
そして残されたルートは...滑落のために通行止め。
深夜3時の出来事。
長野へ抜けるルートは途絶えた。
地図とにらめっこ。
ここから再度、秩父の峠へ戻るのも体力的に辛い。
目的地には、大きく外れるが、
群馬県下仁田方面へ向かう、峠ルートしか選択肢は無い。
疲れも眠気もマックスだが、行くしかない。
下仁田、富岡方面へジムニーを走らせた。
峠道?林道?悪路。
そんな深夜の峠の山頂に到達する事には、
辺りは明るくなっていた。
ここから、群馬県を経由して長野県佐久方面へ。
なんとか民家がある所まで到着すると
気持ちがホッとするのだった。
フィールドに到着したのは、それから2時間後。
なんと6時間以上の真夜中の山間部ドライブだったのだ。
旅には、ハプニングがつきものだが、これには参った。
正直、体中がバキバキにコリ、全身が疲れたのだが、
そのまま僕は、着替えて
一年ぶりの山間部の里川へ足を踏み入れる。
大分、渓相も変わってしまった印象。
そして全くと言っていい程、水量が乏しい。
下流域から入るが、3時間ほど歩くが
ノーチェイスが続く。
前日は日曜日で真新しい足跡も多かった。
しかし、チビからのチェイスもないのだから、
心の焦りが出てくる。
生命観が無い渓
「魚が居ない」
下流域から中流域へ移動。
早くアップで歩きたい気持ちを抑えて
竿抜けや、トレースコースを丁寧に何度か流すことにする。
すると、やっとチェイスで姿を確認する事が出来る。
これだけでも嬉しい。
そしてアップからクロス気味で釣り方を変えると、
魚が良く反応してくれる。
気温も上昇して水温も上がってきている事で
魚の活性が上がってきているのだろう。
飽きない程度に遊んでくれる。
そしてチビ達の反応も多かった。
春の里川の風景を楽しみながら、渓を歩く。
実に気持ちの良い晴天。
運転の疲れは何処かに吹き飛び。
大きく深呼吸をすると
日頃のストレスが抜けていく気がする。
やっぱ来てよかった。
調子よくつれ続き、
今晩の晩酌用に数匹キープにも成功した。
すると渓は一気に濁り始める。
調子よく釣れていたのに上流での工事。
またまたトラブル発生。
一気に釣れなくなり、最上流部へ移動となった。
上流は影響なく釣りができる。
ハッチも見え始めて、
アップでも反応が良くなってきた。
アグレッシブな個体は、一発で食ってくる。
上流部の湧き水が流れるエリアでは、
花わさびの群生を発見。
ロッドを置いて釣りは休憩して山菜取り。
しばらく、日本酒の肴には困らない。
上流部もよく反応があり、釣れた。
今シーズンからメインで使用している
3ftのグラスロッドとベイトスタイル。
圧倒的に、手返しと正確なキャストのお蔭で
キャッチ率は、相当に上がっていると思う。
何よりもグラスロッドは、ミノーを操作する機敏さは損なわれるが、
キャストフィーリングや、掛けた時の楽しさは、
ボロンコンポジットやカーボンブランクと
比較すると別格に楽しい。
中流域に戻ると、工事も終わり、濁りも取れた。
日没一時間前まで中流域で遊ぶ。
山間部の春の里川を、よく歩きよく釣った。
気持ちの良い、風が吹く。
キープした魚は、処理をして塩焼に。
のんびりと焚火と炭を起こしながら、夜を楽しむ。
聞こえるのは、渓の音。
見上げれ満点の星空。
今夜は、牛タンとカルビと
サラダ菜を挟んでサムギョプサル
そしてじっくりじっくり遠火で時間を掛けて焼いた
岩魚とヤマメも美味しく焼きあがる。
普段渓魚は、持ち帰らない僕だが、
こうやって炭で焼くと適度に水分が抜けて
スモークされて香りも付き、格別にうまい。
まだま肌寒い山間部。
焚火の優しい火の暖かさが丁度いい。
ランタンの光の下で呑む酒も良いものだ。
自然に感謝して一日目を終えたのだった。
2日目は、雨の予報。
起きると今でも泣き出しそうな、鉛色の空。
シェルを一枚羽織らないと寒い位だった。
朝からチビの反応は良く。釣れ続いてくれる。
釣っても釣っても可愛いサイズばかり。
釣れないよりは、幸せなのだが、
やはり、もう少し大きなのが釣りたい。
場所を移動すると、宝箱を発見。
昨日採取したので今回は、真面目に釣りをする事に。
飽きない程釣れるのだが、サイズは上がらず。
予定では、正午には帰る予定が、
数か所入渓しながら、昼過ぎまで遊ぶ。
ポツリポツリと雨も降りだし、
二日間の遠征を終わらせた。
実に充実した時間を過ごせて本当に良かった。
心が清々しい。
帰りは、高速で帰宅。
次回は、6月頃に長野に遠征に行こうと決めた。
無事に帰宅をして、花わさびの醤油漬けを仕込む。
香り、苦み、辛み、春の香り。
山の恵みに感謝。
さて次回も、遠征釣行く。
どんな旅になるのだろうか、今から楽しみだ。
-TACKLE DATA -
Rod: POWERFUL WORKER / Glasso! 3ft
Grip: GLASS EYE / ハンドカーブ・スーパー・ショート・エルゴノハンドル
Reel: SHIMANO / ALDEBARAN BFS XG
Line: SUNLINE / Troutst AREA PE 0.4号
Leader: FAMELL / FLUORO SHOCK LEADER 4LB
Lure: Buddy 50s.Rough Stream Minnow50.Matt Homura50s.Spino Minnow fat50s.slim50s.・・etc
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街路樹の緑が、日に日に濃くなり
花々が色鮮やかになって行くのが分かる。
ツツジや藤の花が美しい季節。
今年の冬は、寒冬だったが、
春を迎えると一気に気温も高くなり、
4月だというのに、夏日を迎える日もある程だった。
そんな穏やかな春の日に、
山間部の里川でキャンプをして過ごそうと
深夜にジムニーを走らせた。
高速は使わずに、県を跨いで
峠を数か所越えるルート。
鹿、野うさぎ、たぬき、ハクビシン、リスと多くの動物達が、
深夜の峠道で歓迎してくれる。
いや、心臓が飛び出しそうな程、驚かしてくれるのが正しい。
野うさぎは、可愛いけど。
秩父の山を越え、群馬に抜けると、次は長野へ抜ける難所。
しかし、ここでトラブル発生。
調子よく峠を途中まで登るとゲートが封鎖。
なんと、2日後に冬季封鎖が解除との事。
そして残されたルートは...滑落のために通行止め。
深夜3時の出来事。
長野へ抜けるルートは途絶えた。
地図とにらめっこ。
ここから再度、秩父の峠へ戻るのも体力的に辛い。
目的地には、大きく外れるが、
群馬県下仁田方面へ向かう、峠ルートしか選択肢は無い。
疲れも眠気もマックスだが、行くしかない。
下仁田、富岡方面へジムニーを走らせた。
峠道?林道?悪路。
そんな深夜の峠の山頂に到達する事には、
辺りは明るくなっていた。
ここから、群馬県を経由して長野県佐久方面へ。
なんとか民家がある所まで到着すると
気持ちがホッとするのだった。
フィールドに到着したのは、それから2時間後。
なんと6時間以上の真夜中の山間部ドライブだったのだ。
旅には、ハプニングがつきものだが、これには参った。
正直、体中がバキバキにコリ、全身が疲れたのだが、
そのまま僕は、着替えて
一年ぶりの山間部の里川へ足を踏み入れる。
大分、渓相も変わってしまった印象。
そして全くと言っていい程、水量が乏しい。
下流域から入るが、3時間ほど歩くが
ノーチェイスが続く。
前日は日曜日で真新しい足跡も多かった。
しかし、チビからのチェイスもないのだから、
心の焦りが出てくる。
生命観が無い渓
「魚が居ない」
下流域から中流域へ移動。
早くアップで歩きたい気持ちを抑えて
竿抜けや、トレースコースを丁寧に何度か流すことにする。
すると、やっとチェイスで姿を確認する事が出来る。
これだけでも嬉しい。
そしてアップからクロス気味で釣り方を変えると、
魚が良く反応してくれる。
気温も上昇して水温も上がってきている事で
魚の活性が上がってきているのだろう。
飽きない程度に遊んでくれる。
そしてチビ達の反応も多かった。
春の里川の風景を楽しみながら、渓を歩く。
実に気持ちの良い晴天。
運転の疲れは何処かに吹き飛び。
大きく深呼吸をすると
日頃のストレスが抜けていく気がする。
やっぱ来てよかった。
調子よくつれ続き、
今晩の晩酌用に数匹キープにも成功した。
すると渓は一気に濁り始める。
調子よく釣れていたのに上流での工事。
またまたトラブル発生。
一気に釣れなくなり、最上流部へ移動となった。
上流は影響なく釣りができる。
ハッチも見え始めて、
アップでも反応が良くなってきた。
アグレッシブな個体は、一発で食ってくる。
上流部の湧き水が流れるエリアでは、
花わさびの群生を発見。
ロッドを置いて釣りは休憩して山菜取り。
しばらく、日本酒の肴には困らない。
上流部もよく反応があり、釣れた。
今シーズンからメインで使用している
3ftのグラスロッドとベイトスタイル。
圧倒的に、手返しと正確なキャストのお蔭で
キャッチ率は、相当に上がっていると思う。
何よりもグラスロッドは、ミノーを操作する機敏さは損なわれるが、
キャストフィーリングや、掛けた時の楽しさは、
ボロンコンポジットやカーボンブランクと
比較すると別格に楽しい。
中流域に戻ると、工事も終わり、濁りも取れた。
日没一時間前まで中流域で遊ぶ。
山間部の春の里川を、よく歩きよく釣った。
気持ちの良い、風が吹く。
キープした魚は、処理をして塩焼に。
のんびりと焚火と炭を起こしながら、夜を楽しむ。
聞こえるのは、渓の音。
見上げれ満点の星空。
今夜は、牛タンとカルビと
サラダ菜を挟んでサムギョプサル
そしてじっくりじっくり遠火で時間を掛けて焼いた
岩魚とヤマメも美味しく焼きあがる。
普段渓魚は、持ち帰らない僕だが、
こうやって炭で焼くと適度に水分が抜けて
スモークされて香りも付き、格別にうまい。
まだま肌寒い山間部。
焚火の優しい火の暖かさが丁度いい。
ランタンの光の下で呑む酒も良いものだ。
自然に感謝して一日目を終えたのだった。
2日目は、雨の予報。
起きると今でも泣き出しそうな、鉛色の空。
シェルを一枚羽織らないと寒い位だった。
朝からチビの反応は良く。釣れ続いてくれる。
釣っても釣っても可愛いサイズばかり。
釣れないよりは、幸せなのだが、
やはり、もう少し大きなのが釣りたい。
場所を移動すると、宝箱を発見。
昨日採取したので今回は、真面目に釣りをする事に。
飽きない程釣れるのだが、サイズは上がらず。
予定では、正午には帰る予定が、
数か所入渓しながら、昼過ぎまで遊ぶ。
ポツリポツリと雨も降りだし、
二日間の遠征を終わらせた。
実に充実した時間を過ごせて本当に良かった。
心が清々しい。
帰りは、高速で帰宅。
次回は、6月頃に長野に遠征に行こうと決めた。
無事に帰宅をして、花わさびの醤油漬けを仕込む。
香り、苦み、辛み、春の香り。
山の恵みに感謝。
さて次回も、遠征釣行く。
どんな旅になるのだろうか、今から楽しみだ。
-TACKLE DATA -
Rod: POWERFUL WORKER / Glasso! 3ft
Grip: GLASS EYE / ハンドカーブ・スーパー・ショート・エルゴノハンドル
Reel: SHIMANO / ALDEBARAN BFS XG
Line: SUNLINE / Troutst AREA PE 0.4号
Leader: FAMELL / FLUORO SHOCK LEADER 4LB
Lure: Buddy 50s.Rough Stream Minnow50.Matt Homura50s.Spino Minnow fat50s.slim50s.・・etc
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Posted by 結城 賢二 at 11:44
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