2017年12月04日
Aomori Kodomari Trip ⑤ END
【黄金色の北の大地へ 一週間の記録と終わらない夢への旅の始まり】

釣行最終日。
雲一つない小泊の朝が迎えてくれた。

最終日、お世話になったのは、光翔丸さん。


船着き場に行くとふじ丸に乗船する、
小田原組みの皆さんにお会いした。

U一さんらも天気に恵まれず、
予定より一日滞在期間を延ばしたとの事だった。
出船前なのに
「来年また挑戦に来ましょうよ。」
そんな事を話しながら僕らは港を後にした。

今回の旅では、多くの人との出会いと
人の温かさに心から触れた旅だった。
最終日の乗合船でも、
横浜や宮城から夢も追うアングラー。
関東では釣りを控えて、小泊遠征に懸けるアングラー。
みんな思いがあってこの地に来る。

経験した事のない話をして刺激とパワーをもらった。

竜飛崎では、30㎏クラスのマグロを何回か見る事が出来た。
2回程、投げるチャンスはあったが、沈むのは一瞬だった。
ベイトはシラス。
初めて見る竜飛崎のマグロに手が震えて、恥ずかしい話、
真面にキャストなんて出来やしなかった。

真っ青な海と空の地平線を見ながら、
マグロを探したが、射程距離には
マグロの姿は、見つからなかった。

久しぶりに見たプロの姿。
多くの船が、近隣に集結し
ナブラにダッシュをする姿は圧巻の光景。

タイラバもやるが、やはりマグロが気になる僕である。
一見、怖い船長も、一言話せば、気さくで優しい。
やっぱり東北人は、シャイな人が多い。

ブラバスでは、福岡組みが、
一本獲れたとの事だった。

後半は、シイラパターンになる岸沿いに船を向け、夕刻まで待つが、
2回ほど、跳ねるのを見ただけだった。
初めての小泊での僕の挑戦は終わった。
この空と風景と空気を惜しむかのように港に向けて走る、海岸線を眺めていた。
あっと言う間に、夢の時間は終わった。
港に戻ると同船のK木根さんから、美しい小泊の写真を後日頂ける事に。
K木根さんありがとうございました。

小田原組みは、この日に帰路に向かうと言う。
僕らは、宿泊して翌日帰る予定だ。
最終日の小泊の茜色の夕日。
この美しい夕日を見るのも、今日で最後。
色々あった長いようで短い一週間。
西の地平線に沈む夕日を眺めると、自然と涙が込み上げてきた。
「M氏に一緒に旅が出来てよかった。また来年絶対二人で来ようね」と熱く誓った。

そして惜しむように、
一週間の出来事を振り返りながら、酒を酌み交わし釣り人の夢を語った。
起きると小太郎が迎えてくれる。
「この風景も今日で終わりか」と思うと悲しくなる。
帰る準備を進めていると、山下船長が起きて来て
「来年もジムニーで来るのか~気い付けて帰れな~」と送ってくれた。
一週間お世話になった山下船長や皆さんに心から感謝します。
泣きそうになりながら、みんなにお別れして僕らは小泊を後にした。
こうべが垂れる黄金色の稲穂と青い空と岩木山。
窓を全開にして大きく深呼吸をする。
そして五所川原道路に入れば一面真っ赤なリンゴ畑。

お土産を一杯買い込んで帰路に向かう。
結果も欲しい。
しかし、実際にフィールドに来ないと分からない事が一杯ある。
そして何よりも旅の思い出は、一生の財産だ。
僕は、この旅で何百回も言った。
「本当に来て良かった。」
2人尽きない話。
仙台を通過してロングドライブも残り半分。

通い慣れた東北道から道を反れて
震災後初の常磐道へジムニーを走らせる。
そびえ立つ原発の煙突と
黒い土嚢の汚染土の山と、荒れ果てた浪江の町。
心に刺さるその風景は、
関東の暮らしでは、忘れ去られたあの日。
鉄塔の骸骨の送電線が関東に延びていた。
この土地に来ないと分からない事実。
何も出来る事は出来ない。
でも、この事故を風化だけはさせては行けない。
そんな事を強く思わせてくれた。
日が暮れる頃には東北道も終わり。
湾岸道路に入ると、
ウォターフロントの夜景がキラキラと輝いていた。

「俺らの旅終わったね。」
「終わっちゃったね。」
一週間共にしたM氏と硬い握手をして別れた。
独り自宅に戻る車内で思った事。
「今回の旅は終わったけど、夢の旅は始まったばかり。」
僕の挑戦は、来年もそして、これからも続く。
この旅で出会った皆さん、
お世話になった皆さん、本当にありがとう御座いました。
Aomori Kodomari Trip END

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釣行最終日。
雲一つない小泊の朝が迎えてくれた。

最終日、お世話になったのは、光翔丸さん。


船着き場に行くとふじ丸に乗船する、
小田原組みの皆さんにお会いした。

U一さんらも天気に恵まれず、
予定より一日滞在期間を延ばしたとの事だった。
出船前なのに
「来年また挑戦に来ましょうよ。」
そんな事を話しながら僕らは港を後にした。

今回の旅では、多くの人との出会いと
人の温かさに心から触れた旅だった。
最終日の乗合船でも、
横浜や宮城から夢も追うアングラー。
関東では釣りを控えて、小泊遠征に懸けるアングラー。
みんな思いがあってこの地に来る。

経験した事のない話をして刺激とパワーをもらった。

竜飛崎では、30㎏クラスのマグロを何回か見る事が出来た。
2回程、投げるチャンスはあったが、沈むのは一瞬だった。
ベイトはシラス。
初めて見る竜飛崎のマグロに手が震えて、恥ずかしい話、
真面にキャストなんて出来やしなかった。

真っ青な海と空の地平線を見ながら、
マグロを探したが、射程距離には
マグロの姿は、見つからなかった。

久しぶりに見たプロの姿。
多くの船が、近隣に集結し
ナブラにダッシュをする姿は圧巻の光景。

タイラバもやるが、やはりマグロが気になる僕である。
一見、怖い船長も、一言話せば、気さくで優しい。
やっぱり東北人は、シャイな人が多い。

ブラバスでは、福岡組みが、
一本獲れたとの事だった。

後半は、シイラパターンになる岸沿いに船を向け、夕刻まで待つが、
2回ほど、跳ねるのを見ただけだった。
初めての小泊での僕の挑戦は終わった。
この空と風景と空気を惜しむかのように港に向けて走る、海岸線を眺めていた。
あっと言う間に、夢の時間は終わった。
港に戻ると同船のK木根さんから、美しい小泊の写真を後日頂ける事に。
K木根さんありがとうございました。

小田原組みは、この日に帰路に向かうと言う。
僕らは、宿泊して翌日帰る予定だ。
最終日の小泊の茜色の夕日。
この美しい夕日を見るのも、今日で最後。
色々あった長いようで短い一週間。
西の地平線に沈む夕日を眺めると、自然と涙が込み上げてきた。
「M氏に一緒に旅が出来てよかった。また来年絶対二人で来ようね」と熱く誓った。

そして惜しむように、
一週間の出来事を振り返りながら、酒を酌み交わし釣り人の夢を語った。
起きると小太郎が迎えてくれる。
「この風景も今日で終わりか」と思うと悲しくなる。
帰る準備を進めていると、山下船長が起きて来て
「来年もジムニーで来るのか~気い付けて帰れな~」と送ってくれた。
一週間お世話になった山下船長や皆さんに心から感謝します。
泣きそうになりながら、みんなにお別れして僕らは小泊を後にした。
こうべが垂れる黄金色の稲穂と青い空と岩木山。
窓を全開にして大きく深呼吸をする。
そして五所川原道路に入れば一面真っ赤なリンゴ畑。

お土産を一杯買い込んで帰路に向かう。
結果も欲しい。
しかし、実際にフィールドに来ないと分からない事が一杯ある。
そして何よりも旅の思い出は、一生の財産だ。
僕は、この旅で何百回も言った。
「本当に来て良かった。」
2人尽きない話。
仙台を通過してロングドライブも残り半分。

通い慣れた東北道から道を反れて
震災後初の常磐道へジムニーを走らせる。
そびえ立つ原発の煙突と
黒い土嚢の汚染土の山と、荒れ果てた浪江の町。
心に刺さるその風景は、
関東の暮らしでは、忘れ去られたあの日。
鉄塔の骸骨の送電線が関東に延びていた。
この土地に来ないと分からない事実。
何も出来る事は出来ない。
でも、この事故を風化だけはさせては行けない。
そんな事を強く思わせてくれた。
日が暮れる頃には東北道も終わり。
湾岸道路に入ると、
ウォターフロントの夜景がキラキラと輝いていた。

「俺らの旅終わったね。」
「終わっちゃったね。」
一週間共にしたM氏と硬い握手をして別れた。
独り自宅に戻る車内で思った事。
「今回の旅は終わったけど、夢の旅は始まったばかり。」
僕の挑戦は、来年もそして、これからも続く。
この旅で出会った皆さん、
お世話になった皆さん、本当にありがとう御座いました。
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Posted by 結城 賢二 at 00:37
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